神の運。

しゃがみこんで夢中に四つ葉探しをしたのは遠い遠い昔のこと。
それを取り戻すことができたのは、ここにいるから。

ほとんど誰とも会わないのは時間帯や曜日ということもありますが、
興味の違いということなのでしょう。

私にとって、目に映るすべての光景はいまだに新鮮。
誰の目も気にすることなく、その世界へ溶け込んでしまえるのはとても幸せなこと。

ただ、コロナ禍にあって、外へ出る気持ちは萎えるばかり。
今年も小さな春集めのお散歩は気持ちが起きないまま終わってしまいそう、、、

ですので、
ベランダに置いてあるクローバーのプランターをぼんやり眺めるのが日課。
動きだせないままでいるのは、心にゆとりがない。ということなのでしょう。

さて。
今朝もクローバーたちに水やりをして、お手入れをしていると、
やっぱり目が合うんですよね!
これはとても不思議なことなんですけれど、見て!見て!ここにいるよ!とメッセージのようなものを感じるんですね。

目を向けると、バラのような葉なのですぐ分かるんですけれど、
今朝、会えたのはいつもと少し様子が違っていて、ひとつずつ葉を数えてみると、
なんと! 九つ!

これまで数年間、頑張って探しても七つ葉までしか会えなくて、
それ以上の多葉クローバーには縁がないと諦めていましたので、びっくり。
と同時に声の出ない感動。じんわり。じんわり。

花言葉は『神の運』

七つ葉には『無限の幸福』という花言葉がありますが、
神の運とは、単に自分の幸福や豊かさだけを求めるのではなく、
もう一段、上を目指すことを『神運』そう捉える方がいらっしゃいますが、
その通りだと思います。

神の運に恵まれれば幸運。でなければ試練ということでしょうか。
自分自身の豊かさをどこに置くか。どう捉えるかということだと思いますが、
それを置いておけることを幸せだと感じられるか。だと。

この一年、世の中の様子を見て感じることは、
自分自身のことばかり。ということ、、、

大変厳しい状況の中ですから、仕方のないことだと思いますが、
心の中にある優しい気持ちをほんの少しだけでも分けることで、
そのバトンが繋がって行けば、時間はかかっても、巡り巡って自分自身に戻ってくるもの。

なんて。
ゆとりもなく、今まさに沈んでしまいそうな小さな手漕ぎボートですけれど、
こうして浮かんでいられるのは、多くの方々のお支えによるもの。
私たちに出来る最善。常にそれを尽くすこと。

神の運。
クローバーの迷信なんでしょうけれど、
私たちはそれを信じていたい。そう思うのです。


ちづる

店名 ちづる
住所 〒899-4332 鹿児島県霧島市国分中央三丁目6-11
電話 0995-50-1317
URL https://chiduru.jp/
営業時間 20:00~0:00
定休日 日曜日

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