バー営業を始めるに際して。 Ⅱ

深夜営業のお話をさせていただいてから時間ばかりが過ぎてしまいましたけれど、
頭の中で整理がつかなかったことをスタッフ宛・備忘録として書かせていただこうと思います。

深夜営業はちづるをご利用のお客様に引き続きお過ごしいただくことを目的としているということ。

ちづるの深夜営業は同店舗内・別業態といこうから、ついつい『新規のお客様に来ていただくにはどうすれば良いか』
『どのようなお店づくりをすれば良いか』など、準備を進めていく中で目的に迷いやブレが生じてしまいがちですが、
『深夜営業はちづるの余韻部分』ということ。

もちろん新規のお客様にもご利用いただければ嬉しいのですが、そこは見ないというのでしょうか。
何のために始めるのかという動機は『既存のお客様によりご満足いただくこと』ですので、
ここを勘違いしないようにしなくてはいけません。

ちづるは0時に必ず閉店をさせていただいていますが、お客様からよく聞かれるのは『もうそんな時間?』というもの。

ご来店いただくお時間を早めていただいたとしても4時間しかありませんし、
お食事をされてからのお越しとなるとさらに短くなってしまいます。

お話が盛り上がれば時間はあっという間に過ぎてしまいますし『そろそろ歌うか!』という頃には閉店間際。😢

閉店後、場所・雰囲気を変えたいという方もいらっしゃいますが、継続して営業するなら利用したいというお声は以前から頂戴していましたので、深夜営業は『新規のお客様へ向けたものではなく、既存のお客様へのサービス』という扱いとして考えると良いと思います。

続いて、法律的なお話ですが、深夜営業は風俗営業のようにお客様を接待できない。ということ。

『そんなの見に来ないから今のままでいいんだよ』と考える方もいらっしゃると思いますが、
スナック、バーの営業時間、業務内容は関係法令によってそれぞれ定められていることから、これを遵守しなくてはいけません。

『見になんて来ないよ』『最初は大目にみてくれるよ』そう言われる方もいらっしゃいますし、
風俗営業店として認められている時間を超えて営業されている店舗もあるようですが、
違法営業と知りつつ、それら店舗を利用される方自身、何らかの後ろめたさを感じられると思いますし、お店の姿勢という点においてもご信頼いただけないと思うのです。

また、後ろめたさなんて感じないよ。という考えのお客様をお迎えすることは、円滑な店舗運営を考えるうえで、
ご利用いただくことは難しいと考えています。

それは、コロナ騒動が始まった頃のこと。
ちづるは国分でいち早くパーテーションを設置させていただきましたが、『なんだ! こんなものしやがって!』
パーテーションを何度も叩き、飲食代金の大幅な値引きを要求された方がいらっしゃいましたが、
このような方は他のお客様にとっても迷惑ですものね。👊

この件以降『お店のことを考えず、ご自身の都合を優先させようとされる方』とのお付き合いはすべてお断りをさせていただいていますが、このような方を迎え入れることは、リスクを抱えることと同じことですものね。

さて、私自身、ここまで読んで、堅苦しさを感じますが、これは運営側の心構えということ。
お客様へ押し付けるようなことはありませんのでご安心くださいね。😊

先のお客様へ厳しいお話をさせていただいた訳でもありません。
ご理解いただけるよう何度も謝罪とご説明をさせていただき、お帰りをいただきましたが、このようなことは、3年4か月のコロナ禍でこの1例のみで、その他のお客様には引き続きご利用いただけていること、新規のご利用も増えつつあることから先述の通り、余韻部分を作ろうという考えに至りました。

至りました。は良いのですが、先ほども書かせていただいたように深夜営業では、風俗営業のようにお客様を接待することは禁じられていますので、私たちはカウンターから出て、ボックス席から給仕をさせていただく形になります。

お客様にはカウンターを開放させていただきますのでマスター、ママをしていただいても構いません。
これまでとは違うちづるの楽しみ方をしていただきたいと思います。😊

途中まで。

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