・DIAMOND online
新型コロナは今こそ「指定感染症」から外すべき理由
真野俊樹:中央大学大学院戦略経営研究科教授、多摩大学大学院特任教授、医師
2020.9.25 4:45
アメリカでは昨年12月下旬から新型コロナウイルス感染が広がり始めていたという研究結果が発表されましたが、
原因がはっきりしない体調悪化が続いていた。という方もいらっしゃったようで、
このような研究は日本ではされていないようですが、今後、秋冬の動きがどうなるのか心配ですけれど、
私たちが分からないだけで、既に経験していたのかも。
先日の連休やGo Toキャンペーンもそうですし、
これまで制限されていた海外からの入国者の受け入れ緩和が行われるなど、
経済活動再開の空気を感じますが、指定感染症の二類に分類されていることが足かせになっていると感じるのは私だけではないはず。
緩和ムードはこれらの動きから感じますし、
半年以上続く緊張感から、緩和 = たかがはずれることへの懸念もあると思いますが、
私にはこのハッキリしない状態はモヤモヤするばかり。
緊急事態宣言が発令された時も休業要請、時短営業の要請などでも感じましたが、
不利益を被ることを分かりつつ、多くの方が協力される姿勢を見て思うことは、
明確な方針を示せば一定の理解を得られる。ということ。
ネットなどでは様々な意見はあっても、大規模なデモなどはありませんでしたしね。
このハッキリしない姿勢に対する苛立つ空気は、理解不足による偏見、差別など、
罹患することへの恐怖、緊張感のほか、暮らしに関する先行き不安感と相まって、日々、重苦しくなっていることを強く感じます。
個人的には重症化率、死亡率から考えて、現状に合わせた適切な分類へ変更を望んでいますが、
今回、見直しがされなかったとしても、次回、状況に合わせた変更がされるはず。
この先、どのようにして行くか。
緊急事態宣言後、多くの方々の理解を得て感染者数を激減させることができたのは、
目的、目標に加え、時期を明確に示したことにより、力が集まったことで達成できたこと。
空気を感じて。が成り立たない状況から、早く明確な道筋を示していただきたいと強く思うのです。
すっきり晴れない。
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