椅子取りゲーム

 「損得ばかりを常に考える人」が見失う大事な視点 
「易経」から考える”本当の幸せ”とは何なのか

うんと幼い頃のお話。

親戚の子と私に両親が小さなバッグを買ってきてくれました。
親戚の子にはスチール製のキャラクターが描かれたかわいいもので、私には革製の本格的なもの。

この歳になって私のことを可愛く思う気持ちから選んでくれたのだと分かりますが、
当時はカラフルでキャラクターの絵がバッグ一面にプリントされたバッグが羨ましくて、
わがままを言って交換してもらったことがあります。

親戚の子も私と同じ気持ちだったようで泣き出してしまいました。

その出来事があってからでしょうか。
私が得(わがまま)をすると、相手が損をする。

小学校前のことだったと記憶していますが、それ以来、前に出ることのできない消極的というのか、
遠慮深いというのでしょうか。

相手のことを優先。
そう言えば格好が良いのですが、わがままを通すことで相手が悲しい思いをすることが嫌で、
そうした性格の大人になってしまいました。

何年も前のことですが、バスツアーに参加したときのこと。
私は偶然、会場の出入り口にいましたので、昼食会場の場所をとらなくてはいけなくなったのですが、
会場がオープンしたと同時に私のずっと後ろに並んでいたおばさま軍団が駆け込んで窓側の一番良い席を確保してしまい、その勢いに呆気に取られている間にどんどんテーブルが埋まってしまい、私のグループはそれぞれ開いている席で食事をしなくてはいけなくなってしまいました。

最前列にいたにも関わらず、ぼんやりしていたことを皆から指摘されましたが、
そのことで他のお客さんは気に入ったテーブルに着くことができたんですものね。

それでいいじゃん。と知らない方の間に入って食事をしたことがありましたが、
こういったことがこれまでの人生の中で多かったんですね。

花火大会もそう。
この時は始まるうんと前から並んで、最前列に座ることができましたが、
私の後ろにいた家族連れのお子さんが私がいることで見づらかったんでしょうね。

グズり始めたことで親から叱られて泣き出してしまったことで、席を譲ったのですが、
この時はお友達を怒らせてしましましたが、私が席を譲ることでその子はご機嫌さんになった訳ですし、
来年、また見に来ればいいと思ったのですが、お友達には全く理解してもらうことはできませんでした。

ほかにもみかんやお米の詰め放題のイベントでは他の方は袋を伸ばしに伸ばして詰めていましたが、
この時も入る分だけ入れて、きちんと縛れる余裕を作っておきました。

ですのでそんなに入らないんですよね。

お会計をしようと思いレジまで袋を縛って持って行くと、係の方は笑顔で入りきらないほど入れて下さるのですが、頑張って詰めていた人にはおまけをされることなく淡々と会計をされていて、こんなことだと思うんですね。

積極的に損をしたい。ということは思いませんが、積極的にトクはしたくない。
そういう自分でいたくないというのでしょうか。

万事、こんな調子ですが大きな損をした記憶はないんですね。
どちらかと言えば、こんな奇跡って起きるものなの?と思うような不思議な出来事をたくさん経験してきました。

そんなこともあって、それが一種の成功体験とでもいうのでしょうか。
ゆっくりというのか、ぼんやりというのでしょうか。それで良いと思うようになりました。

その時点ではしっかり損?をするのですが、後からきちんと。
しかも利息とでもいうのでしょうか。

神様にきちんと清算していただけるんですね。😊

コロナ禍でもそう感じることばかりで、
休業にかかる給付金をその対象にならない業種で働かれていらっしゃる方へお弁当ををお届けすることにしましたが、私たちも生きていかなくてはいけませんので頂戴した20%以上をその費用に充てることにしました。

当時、全国的に医療従事者へのお弁当のお届けが報道されていましたが、
お弁当をお届けすることでニュースに取り上げて欲しかった訳でもありませんでしたし、
新聞への掲載は地元企業の社長様からのご紹介ということと、こういった活動を知っていただくことで少しでも広がればという思いから、お店、私たち自身の写真を掲載しないことをお約束いただき載せていただきましたが、
そうしたトクは私たちには全く必要ないんですね。

それでなくても当時の社交飲食店に対する風当たりは厳しいものがありましたし、コロナでなくても水商売に良いイメージはもたれていませんしね。

だからと言って損ばかりが欲しいということではありませんが、喜んでいただければそれが一番!
そう考えています。

ですが、お店の運営ということでは頂戴した給付金の2割以上の支出をしてしまったことで個人はもちろん、お店にかかる経費のやりくりには涙も出ないほどの苦しさはありましたが、ホント不思議なものですよね。

お婆さん二人でしているお店にも関わらず、
5月8日以降 良いお客様にずっとお支えをいただくことができています。🙇‍♀️

アフターコロナと呼ばれる今、
廃業や倒産のニュースをよく見かけるようになりましたが、そうした中でも笑顔で店舗運営ができることですよね。

ちづるの会計は経費の割合が多いことから潤うことはありませんが、そうしたお客様のお気持ちが嬉しいんですよね。

で。
経営のセンスに乏し過ぎる私たちが今、何を考えているか。

それはお客様へより良いものをご提供させていただくということ。
お酒をはじめ、乾きものでもお肴でも。 安価な食材、食品を利用しなくてはいけない時期なのでしょうけれど、
それができないんですね、、、😅

経費の見直しと圧縮をしなくてはならない時期であると分かりつつ、
毎朝のミーティングはより良い時間の提供を中心に話し合っていることから自然と経費は嵩んでいくのですが、
神様が見てくれている。はず。 この『はず』というとても不確実なものを信じて営業をさせていただいています。

今日はこんなお話で。

次回は変わったお客様。というお話。
決して変な人。ということではなく、良い方向へ変化した。とう意味。

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