「国分にはない店」そう仰っていただけること。 Ⅱ

やがて私の時代が来る。

そんなご大層なことは思いませんが、スナックの新しい形という意味。

スナックといえば、お酒とカラオケ・料金体系と女性でしょうか。
これまでの価値とは異なる価値を少しでも多くの方にお認めいただけるようになれば。そう考えていて、今日はそんなお話をさせていただこうと思います。

どういったお客様にご利用をいただくことがお客様にとって良いのか。ということは大切なことで、それを全く考えることなくオープンをしてしまったことから、ずいぶん遠回りをしてきたちづる。😅

その軌道修正はコロナ騒動の始まる直前に着手。
個人の生活も厳しい状況でしたけれど、お店の方は休業補償をいただくことができたことで、綱渡り状態ではありましたが元に戻るようではいけませんものね。

廃業とすぐ隣り合わせの状況でしたけれど、ここを頑張らなければ元の木阿弥。

昨年 コロナに区切はつきましたが、生活習慣の変化や物価の高騰からコロナ禍以上に厳しい状況に置かれることにはなってしまいましたが、あの苦しさを耐えきったことは良かったと思うのです。

それは、ご利用目的の異なる方の共存がなくなったこと。

コロナ禍以前は、明らかに女性を求めてお越しになる方。周囲を省みることなく騒がれる方。
威圧的雰囲気を醸し出して過ごされる方に加え、周囲のお客様のご迷惑になると思われる方のご利用があって、スナックはそうしたもの。と思い込んでいましたが、それではお客様の居心地の良さには繋がらないということをコロナ禍の4年という時間で学ぶことができました。

周囲のお客さんと会話を楽しむ。
スナックを紹介するポータルサイトやスナックに関する記事にはスナックの楽しさ!として紹介されることもありますが、それはお店側の都合によって十分な接客をすることができない場合に手持無沙汰になられたお客様がされること。

お客様同士のコミュニケーションを目的にスナックを利用される方同士でしたら成り立つことでしょうけれど、実際にはそうした方は殆んどいらっしゃいませんし、そもそもそうしたコミュニケーションをスナックに求めてお越しになられる方は少ないと思うのです。

みんなで和気藹々楽しむという過ごし方を否定する訳ではありませんが、本来のご利用目的ではないはず。

創業当初はお客様それぞれにストレスを発散していただくことだと考えていましたが、それを快く思われない方もいらっしゃって、そうした店舗運営を続けるのか、やめるのか、、、

小さなお店ですからね。
舵の切り方を間違えたことで少しの傾きでも沈没してしまうと思うと、舵を切る勇気が出なかったのですが、これまでのスナックのあり方にネガティヴな感想をお持ちの方は多いようで、スナック=悪ふざけをしても構わない?

悪ふざけは言い過ぎですが、ストレスを爆発させる場所としてのご利用を望まれる方もいれば、そうしたお店の空気を望まれない方もいらっしゃって、これは楽しみ方の違いによるものですが、私たちはのんびりお寛ぎをいただけるお店作りをしていくことに舵を切ることにしました。

コメントにある二次会のカラオケは最悪
特にカラオケのあるスナックでの二次会
大声で歌ったり人の歌ってるところに勝手に割り込んできたり
面白くもない替え歌歌ったり
店の女の子の名前を入れて歌ってるおっさん
盛り上がってもいないのに「金太の大冒険」を歌う奴
一番寒いのが長渕剛の「桜島」を熱唱してる人

コロナ過のおかげで天文館の飲み会も減って二次会も行かなくなりましたが
あれは地獄だった・・・

こうした光景は私の中にあるスナックのイメージと似ていて、こうしたイメージを持たれる方が増えていること。
そう感じられる方が多くなってきたこともそうですが、実際の店舗運営をしていてもそんな感じでしたしね。

需要ということで考えてみても新たな方向に舵を切ることでさらに厳しい店舗運営を強いられることは想像をしていましたが、お婆さん二人でしているお店ですから、他店と同じ個性では生き残ることは難しいでしょうし、廃業に向かうなら悔いを残したくないという思いもあって、現在のスタイルにさせていただくことにしました😊

ただ、需要のほとんどない市場?ですから、閑古鳥の大群に居着かれることにはなれましたが、お一人お一人のお客様へきめ細やかなサービスをさせていただけるようになったことと、より質の良いものをご提供させていただけるようになったことは良かったこと。

ご利用下さるお客様が少ないことで時間的にも余裕が出来たことで、そこに時間も費用も集中させることができるようになり、よりご満足をいただける環境づくりができたと考えています。


こちらは創業当初のお通しですが、これではあまりにも寂しすぎますものね、、、


創業以来、品質に不安の残る食材の使用はありませんが、無駄を排除することが出来たことでより良い素材を扱わせていただけるようになったことも良かったこと。

こうしたご用意をさせていただいたこともありますが、スナックのイメージはお酒とカラオケということなのでしょう。

お食事をされてからの二次会利用では大半を廃棄することが多かったのですが、こうしたロスを減らすことも出来るようになったことも嬉しいこと。

経費の配分を見直すことでよりご満足をいただけるよう工夫を重ねることもできるようになり、ウェヴサイトやSNS、LINE等を使ってご案内をさせていただくのですが、スナックのご案内はなかなか相手にされることがないというのも現実。😢

可愛い女の子の画像や魅力的なご案内をさせていただくことが出来れば効果は違うのでしょうが、仮にそれが出来たとしても、ご利用目的の異なる方へのご案内では意味がないことから、目を惹かない地味なご案内をさせていただくようにしています。

このようなおかしな考え方をしていることから、世の中の状況とあわせてさらに厳しい店舗運営をしていられている訳ですが、先ほども書かせていただきました通り、ご利用目的の異なる方の共存は居心地の良さということで考えると難しいというか、無理が生じてしまうことから大人の方に楽しいと感じていただける店舗運営をさせていただくことだと思うのです。

飲んで歌って騒いで!という、これまでのスナックのあり方に物足りなさをお感じの方へ『国分にはない個性』の存在。

大人の方にご満足いただける楽しみ方。 それを知っていただければと思うのでした。🥂

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