ビンボー ばんざい!😅

ママの温かさはどこから来るのか。

ママには学ぶことばかり。
明るくて、天真爛漫が洋服を着て歩いているような人。

私とは正反対のおおらかさに『もっときちんとして欲しい』なんて思うこともありますが、
これは私の生真面目さがさせるもので、これは個性のひとつであると思うと同時に、
彼女のようになれたらなぁ。と憧れる部分も多くて、今日はそんなお話をさせていただこうと思います。

とにかく無邪気で明るくて純真。 ポジティヴ思考の塊という感じの彼女。

いつまでもずっと考えてしまう私とは違って、まずは行動!という、パワフルさ!
私はあんな風にはなれない。というか、なりたくない。とでもいうのでしょうか。😅

そうした部分ももちろんありますが、それでも『なれたとすれば、世界はうんと変わるはず』なんて思うことも多くあるんですね。

ただ、店舗運営ということでは同じ個性が二つあっても仕方がありませんし、私は主に会計を担当しているという立場もありますから、
ママのような太っ腹を許してしまうとお店はすぐにでも傾いてしまうでしょうから、より慎重に考えてしまうのですが、片方に天真爛漫。 もう片方に慎重な私がいることでバランスなのかな。とも思うようにしていますが、これはお店を運営していく中では必要でも、私の人としての目標はママですから、少しずつお勉強を重ねている最中。

さて、個性の全く異なる私たちですが、同世代にも関わらず、どこが違っていたんだろう。と子供のころから考えてみました。
私は両親のお陰もあって何不自由なく過ごすことができましたが、これが彼女との差を大きくした原因だと思うのです。

苦労らしい苦労もなく大人になってしまったことで、人の気持ちが分からないとでもいうのでしょうか。
私の生きてきた範囲の中の経験を基準として物事を考える訳ですが、彼女とはずいぶん違うことが分かりました。

『私なんか子供の頃、給食費が払えなかったんだよ!』とママはあっけらかんとして話してくれますが、
私の家は今思うと豊かな方で、そうした金銭的な苦労をしたことは一度もなかったんですね。

ですので給食費を決められた日に用意することができなかった子の気持ちを理解することができないんですね。

クラスの男の子たちに『貧乏! 貧乏!』と囃し立てられることの恥ずかしさや悔しさというところまで思えたかというと、かわいそう。とは思うのですが、その子の立場になって考えることはできなくて、そうした悔しい思い、悲しい思いをしつづけることで彼女の思いやりの気持ちが少しずつ醸成されていったのだと思うのです。🤔

ですが、そうした環境で育った人は私の世代には意外と多くて、みんなが彼女のようになったかと言えばそうではありません。

貧乏の記憶から抜け出そうと、お金に対する執着心の塊になってしまった人も多く見てきましたし、人を騙したり、奪ったり。 自分さえ良ければという人も多くいて、貧しい環境だけでなれるようなそんな簡単なものではないと思うのです。

ママは子供の頃のお話を私によくしてくれますが、その中で見えてきたのは『人との出会い』というもの。

ママはよく『遠足の時のお弁当の時間が嫌でね』と話してくれますが、大きなおにぎりが二つだけ。 しかも包んであるのは新聞紙、、、

お友達の前で新聞紙に包まれた質素なお弁当を広げたくなんてないですものね。
一人で食べていたそうですが、この時もやっぱり男の子たちに囃し立てられたそう。

とても恥ずかしい思いをしていた時、彼女のお友達が『そんなの止めなよ!』と守ってくれたうで、そうした人との出会いが彼女を成長させたのだと思うんですね。

彼女は長崎県 五島列島出身の子だったそうで、鹿児島に来てから再会しようと探してみましたが、何十年も前の話ということで再会することは叶いませんでしたが、今でもその子に大変感謝をしているようで、今あるのは彼女のおかげと話してくれます。

人見知りでいじめられっ子だったママが意地悪を受ける中で唯一、仲良くしてくれる子だったそうですが、彼女との出会いによって素直さを壊すことなく、素敵な大人になれたんだろうな。と思うのです。

ですので、ママは意地悪を言うこともありませんし、そうした考えを持つこともないようで、子供がそのまま大人になったような人だけに私がしっかりして、ママをサポートをしっかりして行こうと思うのです。😊

彼女に力を貸してくれる人はとても多くて、今では応援して下さるお客様にも恵まれて、そのおかげで私も生かしていただいていますが、このお仕事でもママの優しさというのでしょうか。
営業という技術的なものではなく、ママの思いやりのココロによって今も続いています。

ブログを読まれる方の中には営業活動と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、そうでないことは、この方には十分お伝えできていると思います。

お客様とお話をさせていただく中での一言がママに子供時代を思い出させるのだと思うのです。

私は会計を担当していますので月に一度のご利用があるかないかのお客様へそこまでの支出をするよりも、相応のサービスを以て価値とすることだとママに進言するのですが『困ったときはお互い様!』『乗り掛かった舟!』と全く意に介することはありません。

突き詰めれば、これは営業活動の一環ということだと思いますが、それでもその割合はほとんどゼロに近いもの。
営業活動の一環だと考えればマイナスになってまでする人なんていないでしょうからね。

私が配達から戻ると『〇〇さん、元気だった? 喜んでくれた?』といつも聞かれるのですが、こうした言葉からもそうでないことをお分かりいたただけると思います。

こちらも同じようにママのココロが始めさせたこと。

お客様のお困りごとは何だろう。とママはいつも考えているようで、それは毎朝のミーティングで私も何度も聞かれます。

特にご贔屓下さるお客様。

単身ということで栄養のバランスも心配ということもありますが、忙しさからいつも簡単なものでお昼を済ませてしまうというお話をお聞きした彼女。

朝のミーティングでは突然『ランチジャーを注文しておいてね。』と。

ピクニックで使うのかな。と思っていたのですが、私の予想は大外れ!
まだまだママのココロに到達することはできませんね。😅

届いたばかりのランチジャーを嬉しそうにしばらく見た後、早速お弁当を作って『〇ちゃんに届けに行こう!』と。

これらは相手に喜んでほしいという気持ちから起きる行動ではなくて、思うココロがさせることで、それこそが私が身につけなくてはいけないものだと反省ばかり。


最後になりますが、利益の配分はママの意向を強く反映させるようにしていることに加えて、この景気ですから、ちづるは常に火の車から脱することができない状態のままですが、それでも私はこれで良いと思っています。

ママの口癖のひとつに『人は人のために生きてこそ人』というものがありますが、あの厳しいコロナ禍にあって、借入をすることなく乗り越えることが出来たのは、ご利用下さるお客様、ママのこうした考えというかココロですよね。

そのココロに共感下さる方に命を繋げていただいている訳ですから、私たちの時間・利益は最後の最後に置いて、ココロを理解して下さる方に精一杯尽くすこと。 ご恩返しを続けていくことだと思うのです。

何の力もない私たちが生き残るために与えていただいた唯一の術。ということなのかも知れません。

あと少しお付き合いください。🙇‍♀️

ちづるはこのような私たちが運営をしているお店ですから一般的なスナックの印象を持たれることはないと思います。

多くのお客様から『ここはなんだろう』『スナックじゃないよね』中には『カラオケボックス』という方もいらっしゃいましたが、多くの方がイメージされるスナック像からはかなり外れていると思うのです。

弊サイト、タイムラインでは店内の画像をご紹介させていただいていますが、高級感の微塵も感じられないチープさ満載のおかしな店内ですしね。

ですので初めてご来店下さるお客様には『なんだここ!』とお感じになられると思いますし、今日のようなお話は回数を重ねていただく中で見えるかどうか。といったとてもレベルの低いもの。😅

ですが、よい夜。より良い夜。をお過ごしいただけるように精一杯努めてございます。
ご縁がございましたら、ぜひお越しをいただきたいと思います。

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