影。

ちづるの店舗運営における責任者をママ。
私は事務処理が好きなことと、開業にかかる届け出から日々の会計を担当してきたことから経営者という立場。

ママ=経営者が一般的だとは思います。
大らかな性格の彼女は事務処理などの細かな作業よりも人と話をすることが得意なことやリーダーシップという点から店舗運営責任者をお願いしています。

書類上だけの経営者の私がママとしてお店をしていたとすれば、コロナ前には廃業していたと思うんですね。

ですので、このように役割分担を設けている訳ですが、もう一つの理由はお互いが暴走しないようにけん制し合える関係を作っておきたかったということもあります。

開業から9年。
ダメなお店のままですが、それでも二人で一つのお店を運営することで暴走というのか、何でも話し合いで決めることができて、このようにしておいて良かったと思うんですね。

ママはお料理が苦手ではないということもありますし、私はパソコンの画面と長時間 睨めっこすることも苦に感じないほか、数字などの間違いを探すというか、揃うまでコツコツと作業することもゲームのような楽しさを感じることで、ちづるを運営する上でお互い苦にならないことに打ち込めることも良かったことで、今日は店舗運営におけるそれ以外のメリットについてお話をさせていただこうと思います。

ママは絶対的な権力者?

スナックには暗黙のルールや独自のマナー、作法はあるの?

正直に言えば、それで全てが終わります。

上記で書いたようにスナックは、ママが個人経営している店みたいなものなのです。

その為、そこにはスナックという大きな意味でのルールというものがありません。

夜まちナビ スナックブログ スナックには暗黙のルールや独自のマナー、作法はあるの?

こうした傾向はスナックの方が色濃く出るのかも知れませんが、昔、入った中華料理店でのこと。

『天津飯をお願いします。』とお願いをすると、厨房の奥から勢いよく店主が出てきて、『そんなに天津飯が喰いたけりゃ、こっから100mほど先にあるからそっちに行け!』と、、、

あまりの乱暴なものの言い方に驚き、呆れてしまいましたが、個人店とはそういうもの。

きちんとした教育がある訳ではなくて、ルールは店主が決めるもの。
接客も商品のひとつだと考えようが考えなかろうが、それは店主が判断することですから、一般的には愛想よく対応するものでも、こうした姿勢であったとしても選択しなければ良いだけ。ということなのでしょうね。

このような体験をしたのはこの一軒だけでしたが、スナックはそのような場面に遭う確率が高いように感じるのは、『スナックは人の家にお邪魔する感覚で』など、情報サイトなどには、そうした記載が多くされていることもそうですし、お店を運営する中でお客様からお聞きするお話などからも間違いはなさそう、、、

グルメサイトなどの評価もある意味、牽制に繋がっているとも思うのですが、一般飲食店とは異なり、利用される方の幅が少ない夜のお店ではこうしたことはほとんど関係ありませんしね。

ですので、ママは絶対的な権力者というような書かれ方をしてしまうのかなと、、、

さて。
昨夜、新規でお越しになられたお客様。

夜の世界が好きで色々なお店を利用されてきたそうですが、え?と思うようなお店の対応をされてこられたのでしょう。

お店の不誠実な対応にご本人は気づかれてはいないようですが、礼儀正しさとは異なる低姿勢さにそんなことを感じました。🤔

ちづるではオドオドなんて遠慮はいらない!

マナーというかスナックに入る気持ちとして持っていて欲しいのが、この「人の家に入る気持ち」です。

皆さんは居酒屋さんに入る時は、そこまで何も意識せずに入っていますよね。

ここで酒を飲んで楽しもうかな、的な感じで。

ただスナックというのは、いわばママの家なのです。
夜まちナビ スナックブログ スナックには暗黙のルールや独自のマナー、作法はあるの?

こちらのお客様。
それまで過ごしていたお店へ新たにお客さんが入ってこられたことで席がなくなり、そのお客さんを入れるために『もう帰って。』と退店を促されたそう、、、

飲み足りなかったというか、過ごしたりなかったということでしょう。
ちづるにお越しをいただいた訳ですが、挙動不審というか、オドオドというか、、、

せっかくお越しになられたんですものね。
楽しくお過ごしをいただきたいのですが『もう帰って。』と言われてしまうような大人しい方。

で、こうしたことをお客様からお聞きしてきて感じることは、ママは絶対的な権力者!なのかも。ということです。

一般的な飲食店やサービスを提供されるお店や企業では絶対に起こることがないようなことが起きて、それが許される、、、

なんともおかしなというか、不思議な世界ですよね。

次のお客様のために気を遣って退店されるというお話は聞いたことがありますが、楽しく過ごされているお客様に退店を促して、座席を設けるだなんてひど過ぎると思うのです。

お客様とお店の信頼関係が成立していれば。って、それでもそんなことが許されてはいけないと思うのですが、お客様もそろそろと思っていた所にお店からの要望があれば、なんとか成り立つのでしょうけれど、過ごし足りないと思って、ちづるにお越し下さったのですから、そのお店でもう少し過ごしていたかったと思うと、やっぱり酷すぎると、、、

ですが、こちらのお客様は夜のお店はそういうものかな。と思っていらっしゃるご様子。

それ以外のお店でも来て来て攻撃に負けてお店に行かれたそうですが、手ごろな価格で販売されているボトルにも関わらず、1時間ほどで1万円をお支払いになられたそう、、、

お客さんによって態度を変えない!

弱々しいという訳ではありません。
しっかりされた方でしたけれど、言いやすいということでしょうか。

それもニュアンスが少し異なるのですが、お客様とお店の力関係ということなんだろうと思います。

多少の無理を聞いてもらえる。というお店側の甘えということではなく、言葉は良くありませんが『バカにできる』とでもいうのでしょうか、、、

現在、ちづるをご利用下さるお客様の中にはそうした方はいらっしゃいませんが、創業当時はどこのお店でもきちんと相手をしてもらえないと思われる方もいらっしゃいましたが、酒癖が悪いということでもなく、暴言を吐かれることもないのですが、お店側として見下すとでもいうのでしょうか。

私たちはそうしたことはありませんでしたので、低価格ということと合わせてお店の賑わいが長く続きましたが、そう! 見下す。ということです。

柔らかく言えば、お店側の甘えということでしょうか。

一般企業や飲食店では許されることのないそうしたお客様に対する考え方がそうさせるということなのでしょう。

こうしたお話はこれまでお客様からたくさんお聞きしてきました。
『〇〇ちゃん、お仕事 お仕事!』とお客様を囃し立てビールをもらうなんていうお話を伺ったこともありますが、場の空気を乱したくないという思いもあるでしょう。

お客様もそんなお店側をバカに見て、それを許容されていらっしゃるのかも知れませんが、いずれにしても不思議な世界、、、

ちづるのママは単なる店舗運営における責任者。

事実無根とは言え、こうした評価をいただいてしまった私たちが『分を弁えましょう!』と言える立場にはありませんが、ご利用下さるお客様を差別してはいけないということはもちろん、甘えてもいけないと思うんですね。

甘えられることを楽しさとお感じになられる方もいらっしゃると思いますが、私たちは完全に消費期限が切れたお婆さんですからね。😅

お客様に楽しくお過ごしいただくことでしか価値のご提供はできませんが、冒頭でも書かせていただきました通り、ママも私も暴走できないような仕組みにしてあることも『よく分からないけど、ここはよそと雰囲気が違うよね。』と仰っていただけるのかなと。

良い子ちゃんでいたいということではありません。

お客様に楽しくお過ごしをいただくことを目的にしているか。いないか。ということで、それをご理解、ご協力いただけるお客様にご利用をいただくことができてきたことから、多くのお客様に客層の良さをお褒めいただけるようになれたのだと感謝しています。

ですので、ちづるのママは絶対的権力者として存在する必要はなくて、黒子とでもいうのでしょうか。

私たちはお客様にとって、よりよい夜のお手伝いをさせていただく影の存在であり続けなくてはいけない。

そう思うのでした。

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