【スタッフ用】かいば。

次世代知能化学研究センター
音楽と脳・身体知

「音楽が引き起こす感情とその療法的活用」
”人は、社会的結びつきにより、一時的な快楽とは質的に異なる、幸福感を得られると考えられています。実際、食事・金銭・性愛による報酬では、海馬体の活性化は観測されません。”

海馬体は心的トラウマの影響を受けやすく、感情的ストレスによって神経細胞が死滅し、体積が縮小する唯一の脳部位として知られています。うつ病、双極性障害、統合失調症、心的外傷後ストレス障害、認知症、不安障害、強拍性障害などを含む、様々な慢性的な疾患・障害において、海馬体の形態・機能の異常が関与していることも確認されています。

中間集計段階での分析結果によると、第三グループ (コントロール群) では海馬体の体積縮小が観測されました。一方で、第一グループ (音楽療法) と第二グループ (運動療法) では、海馬体の体積増加が確認され、特に第一グループ (音楽療法) では、両半球での増加が認められました。また、海馬体の体積増加とうつ症状低減との関連性も示されました。これらの結果より、軽度アルツハイマー病患者、軽度認知障害患者、主観的認知機能低下を訴える患者において、音楽は、生活の質を促進することが明らかになりました。また、患者における症状の回復は、疾患・障害に伴う社会的費用の削減、及び家族介護者の負担軽減・生活の質向上につながることとが期待されます。

PAGE TOP