【スタッフ用】こころ貧しくなる便利さと不幸。

●第15章 誰かが自分のためだけに作ってくれるごはん《老舗料亭3代目が伝える50までに覚えておきたい味》

どんなに美味しいものを食べていても、一人で食べたらつまらない。誰かと美味しさを分かち合うから、美味しいものは美味しく感じるのであって、どんな幸せもたった一人で味わうとするならば、本当の幸せは味わえないのではないかと思います。

人の根源的な幸せは、自分以外の他人とどれだけ温かな交流を育めるかということ、その一点に集約されます。人は一人では生きていけない。人は人から大切にされて初めて、自分の存在意義を認めることができるし、自信をもつことができるのです。

自分に料理を作ってくれる人がいるかどうかは、自分のことを大切に思ってくれる人がいるかどうかを教えてくれます。
人生そろそろ半世紀も生きているなら、そういう人の一人や二人は持っておきたい。

●コンビニごはんが悲しくなるわけ

心が貧しくなる「便利さ」とは一体なんのためなのかと。

●人とのつながりが健康をつくる

 社会的な支援は助ける人から、助けられる人への一方通行の関係ですが、助けられることだけでなく人を助けることも健康にとって大事であると言われています。こうした、お互いに助け、助けられる、助け合いの関係にあることを専門用語で「互酬性(ごしゅうせい)」あるいは「互恵性(ごけいせい)」(reciprocity)がある関係といいます。この互酬性があるつながりというのは、人々の信頼関係によって成り立ちます。互酬性がある地域は信頼関係が強い地域になります。 個人間の信頼ある関係が多くある地域は、安心できたり、安全であったり、みんなで定めたルールを守っていたりするなど、住みやすい特徴が認められます。

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