鹿児島県に被害を及ぼした主な地震は1997年(H9)5月13日に発生した鹿児島県北西部(M6.4 負傷者43人、住家全壊4棟)が最後のほか、今後30年に震度6以上の揺れに見舞われる確率も高くはありませんが、「確率が低いから安全」とは限らないとのことですので、しっかり備えておきたいですね。
●「確率が低いから安全」とは限りません
日本は世界的に見ると地震により大きな揺れに見舞われる危険性が非常に高く、過去200年間に国内で大きな被害を出した地震を調べると、平均して海溝型地震は20年に1回程度、陸域の浅い地震は10年に1回程度起きています。このため、自分の地域で最近地震が起きていないからといって安心はできません。日本国内で相対的に確率が低い地域でも、油断は禁物です。そのような地域でも、1983年日本海中部地震(M 7.7)や2005年の福岡県西方沖の地震(M 7.0)、2007年能登半島地震(M 6.9) のように、大きな地震が発生し、強い揺れに見舞われて大きな被害が生じました。1995年兵庫県南部地震(M 7.3)や2016年熊本地震(M 7.3)での強い揺れは、確率が比較的高いところに対応していると言えますが、直近には大地震が起きていなかった場所で発生しました。
NHKアーカイブス
1997年 3月26日(震度5強)5月13日(震度6弱)
鹿児島県薩摩地方で地震 (平成9年)3月26日、5月13日


