「清掃の仕事はキツい。3Kって言われてる」「社会的地位も低い」
歴20年超の“日本一の清掃員”がそれでも清掃業を心から愛するワケ
『世界一清潔な空港の清掃』より #2
「仕事をしている以上プロですよね。プロである以上そこまでやんないと。気持ち。気持ち。別に誰に言われてるわけでもないけど。でもこうすると全体がきれいに見えるでしょ。やっぱり、全体をきれいにすると気持ちいいじゃないですか」
「心を込める、ということです。心とは、自分の優しい気持ちですね。清掃をするものや、それを使う人を思いやる気持ちです。心を込めないと本当の意味で、きれいにできないんですね。そのものや使う人のためにどこまでできるかを、常に考えて清掃しています。心を込めればいろんなことも思いつくし、自分の気持ちのやすらぎができると、人にも幸せを与えられると思うのね」
「人に評価されるからやってるわけではないんですよね。そこまで私は思ってないんです。自分がどこまでやれるか、自分を清掃の職人だと思っているんです。あくまでそれをやった上で、人がこう感じました、喜ばれたというのが人の評価ですから。すべてが人に褒められるということを目的にしていないんです」
「目標を持って、日々努力し、どんな仕事でも心を込めることができる人が、プロフェッショナルだと思います」

