【門前編】ピンチをチャンスに変えた「酒国土佐人の飲酒美学『宴中八策』」!

【酒国土佐人の飲酒美学「宴中八策」】

①酒国土佐人たるもの、自らの酒量をわきまえ、後輩らから憧れられる飲み方を心掛ける。
大いにハメをはずし、返杯・献杯・お座敷遊び等で盛り上がって酌み交わし、席を移動しまくって周りを盛り上げながらも、自らの酒量をわきまえて、乱れることなく、情けない酔態をさらすことなく、後輩や若者らから「あんな飲み方のできる大人になりたい!」と憧れられるような飲み方を体現するよう心掛ける。

②酒国土佐人たるもの、飲めない者や弱い者も「なかま」にするも、無理強いはしない。
お酒に弱い者や、お酒が全く飲めない者や、普段は飲めるがたまたま飲めない者も、宴席の「なかま」として迎え入れて共に楽しみながらも、絶対に無理強いはせず、飲める者や飲みたい者だけが楽しく飲む。お座敷遊びなどで、仮にそのような者に罰杯が当たった場合は、一番近くにいる飲める者が悦んで即座に代わりに飲む。

③酒国土佐人たるもの、運転をする者も「なかま」にするも、飲ませはしない。
運転をする者も、宴席の「なかま」として迎え入れて共に楽しみながらも、絶対にお酒は飲ませない。お座敷遊びなどで、仮にそのような者に罰杯が当たった場合は、一番近くにいる飲める者が悦んで即座に代わりに飲む。

④酒国土佐人たるもの、20歳未満の者も「なかま」にするも、飲ませはしない。
20歳未満の者も、宴席の「なかま」として迎え入れて共に楽しみながらも、絶対にお酒は飲ませない。お座敷遊びなどで、仮にそのような者に罰杯が当たった場合は、一番近くにいる飲める者が悦んで即座に代わりに飲む。

⑤酒国土佐人たるもの、宴席にて議論は成すも、誹謗中傷・アルハラ・暴力行為はしない。
宴席において大いに議論を成すことはあっても、見境なく傍若無人にからんだり、他人を誹謗中傷したり、アルコールハラスメント的な行為をしたり、暴力行為におよんだりするようなことは恥と知り、断じて行わない。

⑥酒国土佐人たるもの、万一泥酔者が出た際は、1人にせず適切な初期対処を取る。
「なかま」から、万一泥酔者が出てしまったら、絶対に1人にせず、窒息を防ぐために横向きに寝かせる、衣服をゆるめて楽にする、毛布等をかけて体温の低下を防ぐなどの適切な初期対処を行い、危険と判断される場合は、迷わず救急車を呼ぶ。

⑦酒国土佐人たるもの、酒類規制や健康被害や健康効果等の正しい知識を得るよう努める。
酒類の規制についてや、適正な飲酒習慣に関する思想、アルコール飲料に関する正しい知識、アルコール飲料と健康等に関する正しい知識など、最新の知識を獲得するよう努める。
※参考:「公益社団法人アルコール健康医学協会」(http://www.arukenkyo.or.jp/)

⑧酒国土佐人たるもの、「世界一宴が楽しい酒国土佐」を全世界に発信することに尽力する。
「食が美味しい!酒が旨い!人が明るい!そして世界一宴が楽しい酒国土佐!」が、土佐の高知の最大のウリであることを認識し、この地に「飲める者も飲めない者もみんな『なかま』になれる『宴のユートピア』」を実現するために、この最大のウリを全国に、全世界に向かって発信し続けることに尽力する。

<番外>「おまんどっから来たぜよ」おじさんと「おまさんどっから来たぞね」おばさんもともと見ず知らずの人も平気で自宅に招いて、大勢での宴席が大好きな県民性を持つ土佐の高知では、居酒屋などでたまたま隣り合わせた地元客が、県外客に次のような感じで話しかけることが少なくない。「おまん、どっから来たぜよ?」「ほうかよ、東京かよ。土佐は初めてかよ?ほいたらコレ、食べたことないろう?ウツボ、ウツボ!まあ、食べてみてちや!こじゃんと旨いき!」……という具合に、結構な高確率で県外客にご馳走するのだ。お金がなくても、お酒が入ると気分がよくなり、県外客に土佐のうまいものを教えたい気持ちが勝り、気前よく奢ってしまうのが土佐人気質であるため、「おまんどっから来たぜよ」おじさんや、「おまさんどっからきたぞね」おばさんが頻繁に出没するというのが、居酒屋などにおける土佐ならではの名物となっているのである。ディズニーランドに行ったなら、誰しもがミッキーやミニーに出会いたいもの。同様に、土佐の高知を訪れる県外客にとっては、「おまんどっから来たぜよ」おじさんはミッキーであり、「おまさんどっから来たぞね」おばさんはミニーなのである。

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