「傾聴力」でつながりを生む。PRパーソンはスナックのママに学べ!──スナック探訪家・PRプランナー五十嵐真由子さん
 

旅行会社に勤めていた頃、地方の宿に伺う機会が多かったんです。でも、いきなり東京からやってきた人間になかなか心を開いてもらえない、どうやったら膝を突き合わせてお話できるか考えていたとき、タクシーの運転手さんから「スナックに行けば解決するよ」とアドバイスをもらったんです。
 
そこで勇気を出してスナックの扉を開けてみたところ、町長さんや地元の旅館を取りまとめている方など、地域の有力者の方たちがたくさんいらして。いろいろな情報を惜しみなく教えてくれたんです。ついさっき入ってきたばかりの、しかも地元の人間でもない私に、遠慮なくおせっかいを焼いてくれて……。

 

クローズドな空間であっという間にみなさんと一体になれてしまう。そんなスナックという場所に魅力を感じて、それ以来すっかりハマってしまいました。

 

『みなさんと一体になれてしまう』『すでにできあがっているコミュニティに参加する心地良さ』というのはスタッフの少ないお店にとってはありがたいことですが、傾聴ということで考えると、この一体感に煩わしさを感じてしまうのは私だけではないはず。
 
私たちの考えるサードプレイスはこうした一体感による居心地の良さ・安心感ではなく、誰にも気兼ねすることなくお過ごしいただける空間のこと。
 
ママに人生を教わった。というようなお話しを聞くこともありますが、主役はあくまでもお客様。
お客様にご満足をいただけるよう精一杯努めさせていただきます。😊

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