「被災地に歌声を」音無美紀子 いまも続ける「歌声喫茶」が14年を迎えて「支援の少ない小規模の仮設住宅を回る意味」
現地では、釜石の仮設住宅を何か所か回りました。そのときに、釜石で最年長の80代の芸者さんが「みんなで歌いましょう」と、踊りながら釜石音頭を歌われたんです。そうしたら、沈んでいた場がパッと賑やかになり、皆さんの表情がフッと明るくなったんですね。それを見て、「歌で被災者の方々を少しでも元気づけられるかもしれない」と思い、「私たちも何か歌いませんか?」と皆さんに呼びかけました。
「どんな歌がいいでしょう?」と聞いたら、「『幸せなら手をたたこう』が歌いたい」というリクエストがあがりました。「今、その歌を歌うの…?」と一瞬とまどったのですが、いざみんなで歌い始めたら、自然と手拍子が起こり、小さかった声もだんだん大きくなって、足踏みしながら歌う方もいらっしゃいました。その姿になんだか心が救われた思いがしたんです。そこから、被災地の皆さんを応援する取り組みとして、「歌声喫茶」開催に向けて動き始めました。
ちょいカラサロンもそんな場所にしたいと思います。
黙聴ではなく、賑聴へのご理解ご協力をお願いします。
今週もよろしくお願いいたします。😊