認知症の前段階「軽度認知障害(MCI)」
~早期に気づけば回復することも~
MCIの人は出無精になる傾向があります。特に一人暮らしの方は、一日中誰とも話すことなく生活を送っているケースもありますが、できるだけ家に閉じこもらず、外に出て人と話すことを心がけたいものです。知人・友人との会話はもちろん、例えば買い物に出かけたお店で店員さんと言葉を交わすといったことも、立派なコミュニケーションです。
「認知症は前段階なら食い止められる」医師が解説するグレーゾーンの見分け方と7つの対策
もしグレーゾーンに足を踏み入れていた場合、どうすれば認知症に進まずにUターンできるのか。そのための方法として朝田さんが真っ先に挙げたのが「人との交流」だ。
「孤独になると脳が縮むことがわかっています。友人や家族に自分から連絡をとったり声をかけたりすることなく一日中家に閉じ込もっているような人は、グレーゾーンから一気に認知症へ突き進んでしまう。難しく考えず、できれば体の接触も含めてとにかく人と集まることを意識するだけでも脳が活性化します」