北区在住の田中さんは会社員として働いていた時は、地域の活動にあまり参加したことがなかったといいます。
今回、施設にあるチラシを見て初めて“地域デビュー”しました。
参加者:「先週、子どもたちが来たから、駅に近い所のおそば屋さん(へ行った)」「あそこ商店街ありますよね、並んでいる?」「はい」
参加者同士で話がはずみますが、なかなか会話に入れない田中さん。趣味のクラフト細工を披露しますが…。
職員:「これを始めるきっかけは?」
田中さん:「たまたまこういうボールを紙か何かで作った」
職員:「くっつけるのは、どのように?」
田中さん:「1本のひもを自分でグルグルと巻いて」
職員:「巻きつけているだけですか?」
田中さん:「そうです」
職員との会話のほうが多めです。
あれから1カ月、男性限定の座談会に再び田中さんの姿がありました。
田中さん:「10分もあれば(完成)」
参加者:「えー10分!?」「接着剤は?」
田中さん:「木工用ボンドです」
参加者:「器用でないとダメだ」
場の雰囲気に慣れたのか、趣味のクラフト細工の話題で話の中心となった田中さん。地域デビューを果たしたようです。
ひと月経っても話す相手は職員だけ、、、、
おじさんの話はなぜつまらないのか?
『聞き手を意識していないからライブ感がない。
おじさんの話がつまらない理由は聞き手の気持ちを意識していないことです。壁や空に向かって話しているのと同じで、相手の反応など1ミリも気にしていません。ただ鈍感ということであればかわいいものですが、気持ちが自分自身、つまり内側にしか向いていないセルフ内輪ウケ状態です。』
話の面白いおじさんは「構成しながら話を展開する」ことができます。さらに身振り手振り、声のメリハリ、表情の変化を加えてくるので劇場型トークともいうべきライブ感があります。優れた話術というのは聞き手を高揚させながら一緒に盛り上がれるものなのです。
勇気を出してコミュニティへ参加しても”つまらない人”と感じられてしまう人の場合、どうしても取り残されてしまう傾向にあるようで、田中さんの場合でも他の参加者がほとんど興味を示していないにも関わらず、ひと月経っても趣味のクラフト細工の話題ばかり、、、
上手に溶け込めると良いのですが、先々難しい感じがしますね。

