●ランチ

他店ではこうした食事が提供されている。とお写真をお送りいただきました。
 
日替わりランチのようなものでしたらご用意をせていただくことは可能ですが、皆さんで分かち合って楽しくお食事をしていただきたいという考えから積極的なお食事のご案内・ご提供をさせていただかないよう考えています。
 

共食を支えているのは、食べものを分け合うという行為です。サルの仲間では、強い個体は手にした食べものを独り占めします。ところがチンパンジーやゴリラになると、美味しそうな食べ物を強い個体が持っているときに、弱い個体が欲しそうな素振りをみせます。強いオスが肉や大きなフルーツを食べているところへ来たメスや子どもがちょうだい、ちょうだいと求める映像があり、そこではオスが渋々ではありますけれど分けてやっていました。それを見て、ああよかったと思い、仲間意識を持ったことを思い出します。こうして、霊長類の中で、共食の土台ができ始め、それが人間で強化されていったのです。
 
いよいよ人間の共食です。ここには、他の種では見られないことが生じます。食べものを平等に分け合うのです。欲しいと言われて渡すのではなく、食べものを手に入れる時から家族、時にはもっと広い仲間と共に食べることを考えているのが人間なのです。
生きものであること 人間であること「私たち家族」の基本にもどって ─ 共食

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