だからちづるはダメなんだ。😅

 「お一人様の高齢者」急増、生活は厳しい…
人口減少ニッポンの恐ろしい行末

これは鹿児島に来る前から感じていた問題。

よく利用させていただいていたお店のご夫妻。
ご主人は長年 糖尿病を患い、奥様は内臓の疾患を抱えている状況で飲食店を続けていらっしゃいましたが、
明るく陽気なご主人。 長時間労働ということや病気のこともあったのだと思います。

元気にはされていましたが、立ち仕事が負担になってきたのだと思います。
いつもカウンターに立たれて、冗談を交えながらお客様と楽しくお話をされている姿が印象的でしたが、椅子に腰かけて休んでいる姿をよく見かけるようになりました。

それからしばらくして『店を畳もうと思っているんだよ』と伝えられ、ショックを受けたことは今でも鮮明に覚えています。

奥様は内臓の疾患はありましたが、お仕事への負担はそんなになさそうでしたが、
ご主人様は糖尿病とその合併症の闘病もそうだったのでしょう。
お仕事も長時間でしたので疲れ切ってしまったのだと思います。

ご子息に継いでもらうことでお店を存続できないものか、お聞きしましたがそれは難しいようで、
それでは奥様と交替して営業日を少なくされてはというお話もさせていただきましたが、
お二人ともやり切ったという思いが強いようで、間もなく廃業をされました。

年齢的にかなり遅い第二の人生が始まったわけですが、それを謳歌されたのは数か月間のこと、、、

あまりの退屈さに『言われたように廃業するんじゃなかったよ』と今も電話で話されています。

多くの個人店主とお付き合いをさせていただいてきましたが、
みなさん『仕事を辞めて旅行を楽しむんだ。』『趣味を楽しみたい。』とはじめはそう仰られるのですが、張り合いとでもいうのでしょうか。

儲かるとか儲からないとか。
そんなことではないんですよね。

儲からなくても人と接する機会がうんと減ることに耐えられなくなってしまうのだと思います。
これは会社員の方の場合でも似たような傾向にあると思います。

『キャンピングカーを買ってね。 日本全国を気ままに旅したいんだよ。』

こういったお話をよく聞きますが、これにはパートナーと共に。が前提になっていることが多いようですが、奥様には奥様の人生のプランがあったりするもの。

テレビなどで観る仲良しご夫妻がどれだけいるかといえば、それはほんの一握り。

女性はお友達とランチに行くなどして積極的に楽しもうとされますが、
男性は手持無沙汰になりがちというのが現状。 そんな気がしています。

だからスナックに行きましょうよ。というお話ではありません。😅

私自身、終活を始めなくてはならない時期に刻々と近づいてきて、
この先のことを真剣に考えなくてはいけない時期に来ていて、その中で感じていることを今日は書かせていただこうと思います。

お店のことは私たちと共にお客様も老いていくことになりますから、
それに向けた形へ変えていく必要があるということを思っています。

具体的には現在のちづるは後継者にお任せをして、新たにシルバー向けの緩いお店を始めることも考えてみたりしています。
『そんな歳になってまでも』と笑われてしまいそうですが、冒頭のお話ではありませんが、
それまでのリズムを急に止めてしまうことで認知症を発症される方を多く見てきましたので、
その防止というのか、緩やかに老いて行きたいと考えるからです。

割合としては、「単独世帯」が38.1%、「夫婦のみの世帯」が20.1%、「夫婦と子供から成る世帯」が9.0%、「その他の世帯」が7.7%となっています。

ブログは私たちはこんなに良いことをしているんですよ!と言いたいのではなく、
誰もがこのように老いていきますし、家族の形も変化していきますしね。

「単独世帯」の割合は高齢化と併せて、鹿児島県では若者の流出という問題もありますから、
さらに高まるでしょうしね。

だからと言って子供たちに面倒を見てもらうというのはこの現代、負担も大きいでしょうし、
子供たちの幸せの邪魔をしてはいけないという思いもありますので、いつまでも元気でいること。
負担にならないでいるということではお仕事を続けてることで老いを少し先延ばしにする。とでもいうのでしょうか。

そんなことをぼんやり思うのは年なのでしょうね。😅

ですので自助努力を続けていく必要がある訳ですが、状況的に難しいという方もいらっしゃいます。
怠惰な暮らしを続けてきた挙句に厳しい状況を迎えたのであれば自業自得ということですが、
記事にあるように配偶者に先立たれてしまうケースや配偶者の介助や介護が必要になってしまうことは誰にでも起き得ることですものね、、、

先日 ブログよりご紹介をさせていただきました方もこのケースに当てはまりますが、
お店に来れなくなったのだからもうお客様ではない。と考えるのは違うと思うんですね。

みんなで協力して助け合う 共助。
ずっと言われ続けてきたことですが、災害時などには発揮されますが、
高齢化の諸問題に対しては手の上げづらさもあるのかも知れませんね。

他人に迷惑をかけてはいけないという思いやプライドもあると思います。

今回、冗談を交えながら『うちに飯を作りに来てくれよ!』と他のスタッフに話されていたことを機にお弁当をお届けさせていただきましたが、お弁当は長くても翌日までには消費しなくてはいけませんものね。

ですので、お惣菜という形にしてお持ちしましたが、彼の溢れんばかりの涙を見て、
それほど困っていらっしゃったんだろうと感じ、私たちのできる範囲で続けていくことだと。
そう思いました。

これをすることでお店に来ていただきたいということでないことはお料理をされる方でしたら
継続させることの大変さからお分かりをいただけることと思います。

往復2時間弱。
お店を利用していただいた中の利益からすれば良いじゃん。という考えでは続けることは出来ないと思いますが、ご恩返しだと思うからこそできること。

間寛平、81歳・坂田利夫を見舞った“添い寝”ショット
 足繁く通う理由は「若い時に可愛がってもらったから」 

ずっと元気でいてほしい。

「若い時に可愛がってもらったからですよ」と恩に報いている

スポット的には出来ても、寛平さんと同じような気持ちがなくては継続は難しいと思うのです。

コロナ禍では医療従事者にお弁当を配達するニュースが全国で流れていましたが、
続報がありませんのでその後の活動は分かりませんが、スポット的なことであればできると思うのです。

続けることはとても大変なことですが、何よりも大切なこと。

それをしている私たちは立派でしょう!と言いたいのではありません。
実はちづるもテレビ局からニュースで取り上げたいというお電話をいくつもいただきましたが、
お断りをさせていただきました。
※新聞には掲載をいただきましたが、これは当時、そのような動きが全くなかったことへの苛立ちから次につながるようにとの思いを込めて掲載していただきました。

お菓子を買いに行って領収証をお願いしたとき、
『新聞の記事を読んで夫婦で涙が止まりませんでした。』という方がいらっしゃいましたが、
この菓子店もコロナ禍で世の中に向けた取り組みをされていて、救われた気持ちになったことはここだけのお話。

今日も長々と書いていますが、
医療従事者への差し入れは今でもその必要性を疑問に感じていて、当時、本当に必要な支援は休業に係る給付金の対象とされない方でなくてはいけなかったと。
そんなことを思いますが、目録を手渡す場面や医療従事者の皆さんがお弁当を美味しそうに食べている映像が欲しかったんでしょうし、お弁当づくりの動機も別の所にあったのかも知れませんしね。

と、意地悪なお話はここまで。

お弁当もお惣菜のことも黙ってすることだと思うのですが、知っていただくことで次の人に繋がることもあるでしょうし、
ちづるをご利用下さるお客様へご理解をしていただくことは今のちづるにとって大切だと思うのです。

これは売上、利益のことではありません。
互助会といえばおかしな表現ですが、今の時代、手を上げても誰も助けてなんかくれませんものね。

ちづるをご利用下さるお客様の範囲でしかできませんが、このような活動が少しでも広がって行くと良いと思うのです。

それは霧島市にいることでより強く感じてきたことで、私たちは善い行いをしているんだ。ではなく『困ったときはお互い様』によるものであることを大切にしています。

ですので、もう少し先にはなりますが、
現役世代用のちづるとシニア用のちづるができたらいいな。と密かに思う訳ですが、
今のところ、本体のちづるが芳しくありませんのでみんなで力を合わせて頑張りたいなと。
そんなことを思うのでした。

おしまい。😊

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