『客層の良さ』はご利用下さるお客様にご判断いただくもの。

今日はキャバクラのキャストではなく、お店を利用されるお客様のことについて書かせていただこうと思います。

客層の改善はお客様にとっての居心地の良さに貢献するほか、お仕事をさせていただく上で大切に考えてきたことですが、私の思う理想のカタチにできるまで約10年の時間がかかりました。

コロナ禍の4年を差し引いた5年という時間と廃業覚悟の費用配分ができたこともそうですが、それが出来た主な理由はコロナ騒動における生活習慣の変化、23年秋から始まった物価高騰の影響などの外的要因によるものが大きかったと考えています。
年齢性別を問わず、安心して楽しくお過ごしをいただける環境を作ることができたことはお仕事をする中で一番嬉しかったこと。

コロナ後、夜の街の賑わいが戻らないことから、集客の努力に努めなくてはいけなかったのでしょうが、コロナ騒動直後から今日までお支えをいただきましたお客様へご恩返しをさせていただくことが私たちの優先事項。
店舗運営に必要な売上を作るという点では困難を極めることになった1年でしたが、それでも廃業に至らなかった理由はお支えを下さいましたお客様のお人柄・人間の質の良さにお助けをいただくことができたことによるもの。

金銭的余裕がある方という意味ではありません。
金銭的余裕があっても下心ありありの方であったり、傍若無人ぶりを発揮される方。
こうした方のご利用はありませんでしたが、仮にそうした方にお助けをいただけたとしても客層の良さを実現させることは不可能だったと思うんですね。

リンクに書かせていただきましたお客様ですが、毎日ちづるにお越し下さるのですがストレス発散ということもあったと思います。

暴言・威嚇行動は私たちを含め、周囲のお客様にも向けられる酷いものでしたが、社交飲食店経営初心者の私たち、、、

そうした方にでもそのご恩に報いななくては。という思いから彼を優先というか、周囲のお客様に我慢をしていただくなどして店舗運営を行っていたことで『それが許される店』という判断をその他のお客様にもされてしまったのでしょう。

表現は良くありませんが、”腐ったミカン”のお話のようなことなのだと思います。🙇‍♀️

彼がお店にもたらしてくれる利益に依存する考えは全くありませんでしたが、日を追うごとに傍若無人ぶりさが増したのは彼のワガママを許し続けてきた私たちの姿勢によるものですから、やんわりご利用をお断りさせていただくことにしましたが、そうすることでどなたにも安心して楽しくお過ごしいただける環境づくりができるほど客層の改善は簡単なものではないんですよね。😅

何がいけないのか。
日々、考えながらお仕事をさせていただきましたが、いつまで経っても冒頭の動画のようなお店から抜け出すことができなかった訳ですが、それを救ってくれたのがコロナ騒動による生活習慣の変化。

二次会需要が激減したことは店舗運営上大きな損失にはなりましたが、コロナに区切りがついて1年半。

上記動画のようなことは客観的に考えてみても感じることはなくなりましたが、これはメニュー価格の見直しと併せて起きたということもあると思います。
コロナ以前のように多くのお客様にご利用いただくこと自体にも無理があったと気づくことができました。

年齢・性別が異なるうえに価値観まで異なる方同士。
加えてお酒も召し上がられていますしね。

ですので、ご利用下さるお客様が多くなればなるほどお客様の居心地は損なわれるようですし、クレームを頂戴することもありましたが、それが許されたのは創業当初のような激安販売をしていた時のこと。
メニューの見直しに伴い、それに相応しい環境をご提供させていただくためには『多くの集客を期待することは逆に舵を切ること』だと気づくこともできました。

スタッフを増員して接客をさせていただいた時期もありましたが、私自身ココロのモヤモヤが消えなかった理由は、賑わうことで落ち着いて接客をさせていただくことができなかったことによるもので、これはお客様も同じというか、楽しさという点で物足りなさを感じられたと思うんですね。

ちづるである必要もないでしょうし、そう考えるとモチベーションは下がるばかり。
閑古鳥を自ら引き寄せるというのはバカの考えることなのでしょうが、周囲のお客様の存在を気にすることなくお過ごしいただくことで居心地の良さを十分お感じいただけるよう営業スタイルの見直しをさせていただきました。

まだまだ足りないとは思いますが、ご利用下さるお客様にご満足をいただけるようになれたちづる。

経費面では以前より増えてしまいましたが、お客様のご満足度と私たちのモチベーションを高めることができたことは本当に良かったとで、それを知っていただけるよう努力を続けること。
感じていただける方と共に歩んで行きたいと思うのでした。😊

『常連さんも優しい方』という嬉しいご評価をいただくことができました!
売上に貢献して下さることは本当に有難いことですが、これはお店都合の考え方。
それよりも大切なことはお客様にお感じいただける居心地の良さを追求すること。

次回はお客様から見た『よいお客様』について考えてみたいと思います。

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