オワコン? Ⅱ

積極的傾聴法(アクティブリスニング)

共感的理解 (empathy, empathic understanding)
共感的理解とは、話し手のことを理解するための一つの手段であり、プロセス、方法論です。

聴き手はまず、話し手とは違う人間であるという認識を持った上で、話し手自身が視ているまま、感じているままの世界に接近し、あたかも聴き手自身の世界であるかのように感じて対話すると、話し手は価値や存在感を認めてもらえたと感じることができます。

無条件の肯定的関心 (unconditional positive regard)
無条件の肯定的関心とは、聴き手の好き嫌いなどで話を批評せずに、真摯な態度で話を聴き、関心を示すことです。

話し手が「自分にはできない」などのネガティブな発言や否定的な感情を出したとしても、それを批評することなく受け入れます。

そして、そのように考えるようになった背景について、関心を持って聴くことで、話し手も自分自身を受け入れることができるようになり、結果的に自己実現に繋がります。

自己一致 (congruence)
自己一致とは、感情と行動が一致している人のことであり、「泣きたいときは泣き、笑いたいときは笑う」といった感情を素直に表現している人です。

話し手が聴き手を信用するためには、聴き手が信用に値する人だという認識を持つことで、素直に自分の意見をさらけ出すことができるようになります。

誰もが「話を聞いてもらえない」ストレスを抱えている
聞いてもらう環境をつくるには

飲んで歌って賑やかに過ごしたところでストレスは解消されなくて、その場しのぎ的な楽しさは感じることができても心を満たすことは難しい。

抱えているものが大きければ大きいほど、深刻さが増している時ほどそれを強く感じるというのは、気分転換を図ろうと思って賑やか・華やかな場所に身を置いてみても心が満たされることはなくて、逆効果になることが多かった私の経験によるもの。😅

深刻さが増す その前!
個人的にはストレスの炎が燃え広がる前にすぐに火を消してしまうことだと考えていますが、カウンセラーなどの専門家に聴いてもらう前に発散しまうことで、専門家を頼らなくてはいけなくなる前に消してしまうことが心の健康を保つという意味ではとてもとても大切だと思うのは、心の健康を害してしまった人を多く見てきたことによるもので、回復させるまでには相当な時間・費用を要することが多いことによるもの。

「行きたい 行きたいと思っても、どうしても体が動かなかった。」と仰られていたお客様。

うつ病が原因で長年勤めていた会社を退職して、地元に帰る判断をされたとのことで、そのご報告でいらしてくださいましたが、単身で鹿児島で過ごされていたそうで、伴走者がいれば少しは良かったのかも。

こうした方もいらっしゃいましたし、そんなことで?と思うような小さなことで重大な認知症を引き起こしてしまったスタッフもいて、自己開示の重要さと『まさか自分がという思い』はこれからの時代、通用しなくなるというか、危うさが増していくと思うのです。

ストレス社会とは?現代を生き抜くために必要なメンタルヘルス対策について

深刻なストレスではなくても『・気分の落ち込み・怒りっぽくなる・疲れやすい・肩こりやめまい・不眠・思考力が低下・暴飲暴食に走る・人と会うのを避ける・動悸や発汗』など、これらサインの蓄積がストレス解消をさせようと無意識に働きかける訳ですが、この時点でしっかり吐き出してしまうこと。

このお話は長くなりそうですので今日はここまでとさせていただきますが、小さなものでもストレス反応を感じたら早めのケアをして燃え広がらないようにする。

そのケア先としてスナックをお勧めさせていただくつもりはありませんが、大切なのは自己開示ができる場所というのは間違いがないというか効果を感じられるはず。

次回はそのために必要なことについてお話をさせていただきたいと思います。

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