訳アリ。

訳アリ。

このお仕事を始めた頃によく言われた言葉。

『鹿児島まで男を追いかけてきたんじゃないの?』とニヤニヤしながらよく言われたものです。
現在ではそのようなことを言われる方はいなくなりましたが、
これは来店の目的もそうだったと思いますし、一般的なイメージというのか、
実際にそういった方が多いことで、その中の一人。と思われたのかも知れません。

よく考えればコミュニケーションというのか、挨拶のようなものだったのかも知れませんが、
それまでの人生において無責任に物事を放棄して進めてきた後ろめたさは全くなかっただけに残念というか、
貧困なその発想に憤りを感じたもの。

ですが、そのように見られることは仕方のないことだとも思ったんですね。

一般的というか、多くの女性は夜のお仕事を選択することはないということ。

世の中にはたくさんお仕事はありますし、夜のお仕事のイメージはよくないですしね。
地域性ということもあったと思います。

朝から乱暴な書き出しになりましたが、今日はこのお話をさせていただこうと思います。

この『訳アリ』という言葉。
これは失敗した。という意味に良いイメージをする方はいないと思いますが、
ドラマなどでもそうですが、比較的よくつかわれている言葉でもあります。

「訳ありな関係」とはどういう意味ですか?
表立って詳しい事情を言うことが憚られる、特別な事情を持っている様子などを指す表現。

ネットではこう書かれていますね。
『表立って詳しい事情を言うことが憚られるような特別な事情を持っている人』ということでは、
どうでしょう、夜のお仕事に従事している方以外のどなたにも思い当たる節があるのではないでしょうか。

それが人の深さとして表れてくるもので、苦労を重ねることで考え方も変化するでしょうし、
顔つきも変わってくるものですが、昼と比べて率の良い夜のお仕事をすること。
お客様へより良い接客をさせていただくことよりも、自分自身の利益のためだけに接客という『作業』をすればいい。

穴の開いたバケツに粗悪なテープを貼って水が漏れないようにしている。
そんなイメージを私は持つんですね。

テープをバケツの表と裏から貼り付けてみたところで、水圧によって、テープの質によって。
染み出すことは言うまでもありませんが、率の良さからテープを貼りつけるようなお仕事の仕方をするというか、
テープでの補修しか思いつかないこともあるでしょう。

穴の開いたバケツの水をすべて捨てて、バケツをしっかり乾燥させたうえで溶かした樹脂を穴に流し込むという作業をすることで補修箇所は元の状態にくらべて強度を増すものですが、単純にテープを貼る、、、

訳アリ。のお話から逸れてしまいましたが、人生の様々な局面においてこの作業をしたのか、しなかったのか。
テープを貼ったのか、樹脂で補修をしたのか。

人生誰でも一つや二つある『訳』、様々な事情にどう向き合ってきたのか。
テープを貼りつけるような補修を続けたことによって、夜のお仕事を選択せざるを得なくなった。
『訳アリ』という言葉にはそんな意味があるのかも知れませんね。

中にはお酒の席の雰囲気が好き。という方もいらっしゃいますので、
これは私の古い昭和の時代の偏見に過ぎませんが、いい加減な方が多く感じるのは求人募集をしてみて実際に感じていることでもあります。

訳アリは誰にでも当てはまることだと思いますが、どう対処してきたのか。
目の前に置かれた状況に対してどう向き合ってきたのか。

男の人を追いかけて鹿児島までやってきて、この恋はダメになったとしても。
それはひとつの経験というだけのこと。 そこで決まりをつけて次の人生を生きる選択をすれば良いだけのこと。

ズルズルとだらしない関係を続けた挙句、捨てられたとしても。
次の人生に向かって意欲的に生きていけば、そんなこともあったなという反省が良い思い出になることだってあると思うのです。

ですので、私は訳アリに大賛成!
逆に順風満帆な人生という方がいたとすれば危うさを心配するんですね。

さて、また長々と書いてしまいましたが、
訳アリは大賛成なわけですが、それを今後も続けていく。
今後、その状態から抜け出す努力をしようとしない人。それができない人。
また、しようとしない人。

そういう方とのお仕事は私たちは全く望んでいないということ。
厳しい言い方になりますが、このお仕事の次にあるのはさらに辛いもののはず。

求人のページはいくつも更新をしていますのでしっかり読んでいただければ理解してただけると思いますが、
やり直す機会だと思っていただければと強く強く思うのです。

若ければその機会はちづるである必要は全くありませんが、
もう社会において賞味期限の近い方。

いつまでもだらしのない生活を続けることは破滅に突き進むことだと知る最後のチャンス。
私には向いてない。私にはできないかも。

お願いしていることはどれも誰でもできる簡単なこと。
接遇という意味に於いてはご自身が満たされなくては出来ないと思いますので
これは少しずつ備わって行くことだと思いますが、この次のお仕事はかなり厳しいもの。

『分かってます』と言葉では簡単に答えることは出来ても相当困難な状況に置かれるはず、、、

ちづるには応援してくれるスタッフがいます。
もちろん彼女たちも私たちも訳アリです。

ただ、それに向き合ってクリアをしてきましたので、私もそうなるんだ!と強い気持ちを大きな訳アリの方に思っていただきたいと思うのです。

最後になりますが、厳しい状況から抜け出すお手伝いをする用意、考えは十分あります。
ただ、これまでのような甘さではいけませんからその点においては厳しい指摘をされることがあるかも知れません。

もうあんな思いをするのは嫌だという仕事に戻らないように頑張りましょうね。

おしまい。

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