一緒に食べるということ。|食事と会話の時間が大切な理由。

一緒に食べるということ。|食事と会話の時間が大切な理由
食事は、栄養を摂るだけの時間ではないようです。
 
高齢者を対象とした国内外の研究では、一人で食べることと、
食事内容の偏りや食事の多様性の低下、体重減少やフレイル、そして抑うつなどとの関連が報告されています。
 
一方で、誰かと食卓を囲むことは、より多くのエネルギーやたんぱく質などの摂取や、
食事の多様性、人とのつながりを保つ機会とも関係していることが分かってきています。
 
もちろん、「みんなで食べれば健康になる」という単純なお話ではありませんが、
食事という時間には、栄養を摂ることだけではなく、
 
「誰かと一緒に食べる」
「話をする」
「同じ時間を過ごす」
 
そうしたことにも意味があるのかもしれませんね。😊
 
参考にした研究をご紹介します。
 
① 日本人高齢者2,865人を対象にした「誰かと一緒に食べること」と栄養摂取の研究
 
地域で暮らす日本人高齢者2,865人を対象に、誰と食事をしているかと、
エネルギーや栄養素の摂取量との関係を調べた研究です。
 
一人で食事をする人と比較して、2人以上の人と一緒に食事をする人では、
エネルギー、たんぱく質、脂質などの摂取量が多いことが報告されています。
 
The Association of Dining Companionship with Energy and Nutrient Intake Among Community-Dwelling Japanese Older Adults
 
Nutrients, 2024
 
▶ 論文を見る(PubMed)
 
② 「一人で食べる高齢者」と「誰かと食べる高齢者」を比較した24研究の系統的レビュー
 
65歳以上の地域在住高齢者を対象とした24の研究をまとめて検討した系統的レビューです。
 
レビューでは、一人で食べることと、
食事の質や食品の多様性の低下、果物・野菜・肉類の摂取量の低下、
体重減少やフレイルリスクの増加などとの関連が報告されています。
 
ただし、すべての研究で同じ結果が出ているわけではなく、
こうした結果は「一人で食べることが直接フレイルなどを引き起こす」と証明したものではありません。
 
Associations between nutritional and physical outcomes of community-dwelling older adults eating alone, versus with others: A systematic review
 
Appetite, 2026
 
▶ 論文を見る(PubMed)
 
③ 日本人高齢者約3万7千人を追跡した「孤食と抑うつ」の研究
 
日本老年学的評価研究(JAGES)のデータを使い、65歳以上の日本人37,193人を対象に、
一人で食事をすることと、その後の抑うつ発症との関連を調べた研究です。
 
一人暮らしの男性では、一緒に食事をする人と比べ、
一人で食事をする人で、その後の抑うつ発症リスクが高いことが報告されました。
 
女性についても、同居状況にかかわらず孤食と抑うつ発症との関連が認められています。
 
もちろん、この研究も「一人で食べたから抑うつになった」と単純に因果関係を断定するものではありません。
 
それでも、食事という時間が、栄養だけではなく、
人とのつながりや心の健康とも関係している可能性を考えるうえで、とても興味深い研究だと思います。
 
Eating alone and depression in older men and women by cohabitation status: The JAGES longitudinal survey
 
Age and Ageing, 2015
 
▶ 論文を見る(PubMed)
 
こうした研究を読んでいると、食事というのは、
「何を食べるか」だけではないのかもしれないと思うのです。
 
誰かと一緒に食べること。
「美味しいね」と話すこと。
他愛のない話をして笑うこと。
 
そして、同じ時間を一緒に過ごすこと。
 
ちょいカラサロンで一緒に食事をする時間も、
何か特別な健康法をしようと思って始めたものではありません。
 
一緒に食べて、お話をして、
笑って、そして時には歌う。
 
そんな何気ない時間を、これからも大切にしていけたらと思っています。😊

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