
こうして昔を振り返ってみるのは面白いもので、
ブログを残しておいて良かったと思うこの頃です。
「石の上にも三年」。
それを合言葉にスタートしたことを思い出しました。
当時の私たちは、
「絶対に休まない!」を合言葉に、ずっと無休で営業を続けていました。
来店が見込めない日でも、
一度休んでしまうと、お店のリズムが途切れてしまうような気がして、
それを守りたかったんですね。
今思えば、完全な自己満足だったのかもしれません。
若かったということもあるのでしょう。
仕事への向き合い方も、
決して手を抜いていた訳ではありませんが、今より少しだけ軽く考えていたようにも思います。
当時は、スナックにホスピタリティを求める方も今ほど多くはなく、
その場の楽しさを大切にしていた時代でした。
あの頃は、ブログもホームページも、
今ほど真剣には向き合えていませんでした。
こうして過去の記事を読み返してみると、
そんな自分たちにも気付かされます。
コロナ騒動を境に、世の中の空気は大きく変わりました。
商いとしては厳しい時間が続いています。
良かったと言うと少し語弊がありますが、
私たちの考える「ちづる」という場所を見つめ直すきっかけになったという意味では、
必要な時間だったのかもしれません。
『千鶴物語』にも書かせていただきましたが、
もしあの頃のままの千鶴を続けていたら、
私たち自身が、私たちらしくいられなくなっていたような気がするのです。
ちょいカラサロンを始めることもなかったと思います。
商売だけを考えれば、
別のやり方もあったのかもしれません。
でも、きっと心のどこかで、
何かやり残したような気持ちを抱えたまま、
後悔し続けていたと思うんですね。
精一杯を積み重ねたところで、
思うようにならないことはたくさんあります。
それでも今の方が幸せだと感じるのは、
少し不思議なことですが、本当にそう思うんですね。
昔、土手で食べたコッペパン。
今でも美味しく、笑い合いながら食べられることが私たちにとって大切なことで、幸せなこと。
人とのご縁も同じです。
精一杯を尽くして、
尽くして。
その先に、ようやく見えてくるかどうか。
だからこそ、
人とのご縁は本当に貴重なものなんだと感じられるようになりました。
そのことを教えてくれた4年間は、
私たちにとって必要な時間だったと思うんですね。
ちづるは小さな手漕ぎボートです。
それも、あちこち傷んだボロボロの小さなボート。
その船を何度も手直ししながら、
今日も少しずつ漕ぎ続けています。
傍から見れば、
滑稽に映るのかもしれません。
でも。
手漕ぎボートだからこそ見える景色があるんですよね。
もし、順風満帆に進んでいたなら、
今感じていることも、
今出会えている人たちも、
きっと知らないまま人生は過ぎていたのでしょう。
順風満帆ではないからこそ、
見えてきた景色があります。
8年前の記事を読んで、
そんなことを思いました。
出張や観光で霧島に来られた方で、
静かに過ごせる場所を探している方は、こちらもご覧ください。



