スナックを「つまらない場所だった」と感じたことのある方もいらっしゃると思います。
それはスナックそのものがつまらなかったのではなく、
たまたま自分に合うお店ではなかったのかもしれません。
足のサイズに合わない靴を履けば、
歩きにくいのと同じように、お店にも、人との相性があるように思います。
それは店と店との違いだけではありません。
同じ「ちづる」の中でも、昼と夜では少し違います。
今日は、そんなお話をさせていただこうと思います。
10月から、木曜日のお昼に、昼スナック「昼スナ」を始めました。
夜に営業している店を、そのまま昼に開けただけのようにも見えますが、
実際に始めてみると、昼と夜では少し違う場所になるということを感じました。
それは、料金の差によるものだけではなく、
そこにいる人との関わり方が、少し違うということなんですね。
昼スナは、小さな社交場で、いろいろな方がいらっしゃいます。
誰かが話していれば、その話を聞いて、
そこから別の人の話につながることもあるでしょう。
自分の知らない話題になることもあれば、誰かの歌を聞いている時間もあると思います。
ずっと自分が話しているわけでもなければ、
ママがずっと、お相手をさせていただくわけにもいかないと思うんですね。
同じ時間、同じ場所にいる人たちと、少しずつ時間を分け合って過ごす場所。
お昼のスナックは小さな社交場なのだと思います。

また、お昼だからといって、
誰にとっても夜より過ごしやすい、というわけでもないと思うんですね。
人見知りであるとか、口数が少ない方の場合、
お昼よりも夜の方が過ごしやすいとお感じになることもあると思うのです。
自分以外の人も同じ場所で過ごしていることを楽しむことのできる方、
誰かの話を聞いたり、ときには会話に加わったりすることのできる方でしたら、
お昼の時間は比較的、過ごしやすさをお感じいただけると思います。
反対に、大勢の中へ自分から入っていくことが苦手な方には、
夜のちづるの方が、ゆっくりお楽しみいただけることもあると思います。
夜のちづるは、お客様の数がそれほど多くありませんから、
にぎやかな店を想像して来られると、拍子抜けする日もあると思います。
ですが、
その静かさが合うといいますか、その方が落ち着くという方もいらっしゃいます。
知らない人たちの会話に入るのが苦手であるとか、
自分から話題を作るのも苦手という方、
話しかけられれば話せるけれど、
自分から輪の中へ入っていくのは少し疲れる、という方でしたら、
夜の方がリラックスできると思います。
夜はお客様が少ない分、
こちらから一人のお客様に向き合える時間も多くなります。
会員制のお店ではありませんし、
航空会社が用意しているような立派なラウンジでもありません。
ただ、お客様との距離や時間の使い方という意味では、
私たちの中では少しだけ、そうした空間に近いものとして考えています。
大勢の中で社交するというより、自分のペースで過ごすというのは、
お昼のスナックとは違った時間です。
お昼と夜では料金が違いますが、
料金が違えば、提供できるものも違ってきます。
夜には夜の料金だからこそ、できることがあり、
相応の料金をいただく時間には、それに見合う丁寧さでお迎えしたいと考えています。
ただ、豪華なお店にしたいということではありません。
私たちは、そうした世界を知らないということもあります。
知らないものを無理に真似したところで、本当のものにはなりませんものね。
料金に見合う時間を提供しようとするなら、
高価なものを並べるだけでは足りないと思うのです。
会話の内容や質まで含めて、
接客なのだと私たちは考えています。
豪華さではなく、丁寧さにお金をかける。
これは、相応の対価を払ってくださる方への、私たちなりの礼儀だと考えていますし、
細かな気遣いはもちろん、店内の空気を含めてスナックの時間なのだと理解しています。
ですので、
私たちは、スナックは「人の時間」をお預かりする場所でもあると思うのです。
お昼と夜では、時間の使い方は異なります。
お昼でしたら、そこにいる皆さんで時間を分け合う。
夜は、お客様が少ない分、一人の方に使える時間が増えますが、
料金の違いには、そうした部分もあります。
ただ、違うのは商品であって、
お客様への向き合い方ではありません。
時間帯によって、提供するものが違うわけですが、
料金によってお客様への向き合い方まで変えてはいけないと思っています。
どちらが上で、どちらが下という話ではありません。
人が店に求めるものは、それぞれ違いますものね。
歌いたい日もあれば、誰かと話したい日もあると思います。
いろいろな人と一緒に過ごしたい日もあるでしょうし、
少人数で、ゆっくり話したい日など、
同じ人でも、その日によって違うことってありますよね。
そうしたことから、
ちづるではいくつかの過ごし方を用意しています。
どれが自分に合うのか。
それはサイト内の記事だけでは、なかなか分からないと思います。
まずは一度、体験していただき、
ご判断いただければと思います。
接客に対する考え方はどのお時間帯でも全く変わりません。
ご自身が心地よく過ごせるお時間をお選びいただければ、それが一番だと思っています。
人見知りだからスナックに向かない、社交的だから向いている、
と単純に決まるものでもありません。
お店の雰囲気や人との距離によって、過ごしやすさは変わるように思っています。
木曜日のお昼に開いている「昼スナちづる」については、ご利用案内をご覧ください。
出張や観光で霧島に来られた方で、
静かに過ごせる場所を探している方は、こちらもご覧ください。




