スナックに行けない人のための、スナック。|消極的でも、誰かとは話したい。

霧島市国分にある、
スナックちづるには、いくつかの顔があります。

ちょいカラサロンがあって、
夕方から夜にかけてのカラオケがあって、
来月からは、お昼のスナックも始めようと思っています。

夜には「静かな夜のご案内」があって、
いつもの夜のちづるもあります。

同じ「ちづる」なのですが、
過ごし方は、それぞれ少しずつ違います。

なぜ、こんなふうにいくつもの形をつくっているのかというと、
人によって、居心地のいい場所も、人との距離感も違うと思うからなんですね。

消極的だから、人と関わりたくないわけではない

人の輪へ自然に入っていける人もいれば、
誰かから話しかけてもらうまで、なかなか話せない人もいます。

自分から「こうしてほしい」と伝えられる人もいれば、
本当はそう思っていても、なかなか言えない人もいると思います。

どんなサービスでもそうだと思うのですが、
より自分に合ったサービスを受けようと思えば、

自分が何を望んでいるのかを、少しでも相手に伝えたほうがいい。
でも、それが苦手な人もいらっしゃいますよね。

私自身、受け身というわけではないのですが、
人との関わりについては、かなり消極的なほうです。

知らない人が何人もいるところへ行くのは苦手ですし、
自分から話しかけることも苦手。

みんなが楽しそうに話しているところへ、
途中から入っていくなんて、もっと苦手です。

だからこそ思うのですが、

消極的であることと、
人と関わりたくないことは、同じではない
んですよね。

自分からはなかなか行けないんだけれど、
誰かと話したくないわけではなくて、ちゃんと話せる相手がいたら話してみたい。

そんな方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

ただ、待っているだけでは、
自分が望んでいる時間にならない場所もあります。

特にスナックの場合、
お店から一方的にサービスを受けるだけではなく、
人と人とのやり取りそのものが、楽しさの大きな部分を占める場所です。

そう考えると、
「スナックなんて、自分には無理だよ」

そう思っている方もいらっしゃると思います。

でも、そんな方にこそ、
夜のちづるは合うのかもしれないと思うんですね。

今日はそんなお話をさせていただこうと思います。

「安かったけど、相手にしてもらえなかった」

以前、あるお客様から聞いた言葉があります。

その方は、ちづるへお越しになる前、
比較的料金の安いお店へ通っていたそうです。

でも、そのお店のことを振り返って、
「驚くほど相手にしてくれないんだよ」って、

そんな話をしてくださいました。

料金だけを見れば、その店のほうがうんと安いんですけれど、
その方がスナックへ行く理由は、安くお酒を飲むことだけではなかったのでしょうね。

誰かと話したかったということもあると思いますし、
自分の話を聞いてほしかったということもあると思います。

もちろん、その方自身も相手と会話をしたかったのでしょう。

それまで通っていたお店へ行かなくなったあと、
その方はちづるへ来てくださるようになりました。

安いか高いかだけでは、居心地は決まらない。

ということなのだと思うのです。

「話すこと」と「会話すること」は、少し違う

よく喋る人が、会話の上手な人とは限りませんよね。

自分の話をずっと続けることなら、
できる方はたくさんいると思うのですが、

相手の話を聞いて、そこから話を広げる。

相手が話したそうだと感じたら、
相手に譲ったり、別の人にも話を振ったりすることができる。

ときには、何も話さない時間だって必要で、
そういうことまで含めて、私たちは「会話」なのだと思っています。

以前、ちづるにも、
とにかく自分の話を続ける方がいらっしゃいました。

周りに別のお客様がいても、あまり関係ないようで、
自分が話したいことを、ずっと同じ調子で話し続けている…

でも、
自分の話だけを延々と続ければ、
会話量は多くても、会話は成立していないんですよね。

スナックは、よく言われるように、
大人の社交場でもあると思うのです。

自分の居場所であると同時に、
隣に座っている人の居場所でもあるという考え方も大切なことなのでしょうね。

だから、昼のスナックが合わない人もいます

ちづるでは、いくつかの過ごし方をご用意しています。

ちょいカラサロンは、お昼のカラオケ。

そして今回、毎週木曜日を、
「昼スナック」の日として試してみようと思っています。

昼スナックは、できれば日常的に通っていただけるような価格にしたいと考えていますが、
これは「昼間、行くところがないんだよ」という人が思っている以上に多いからなんですね。

家にずっといるのではなく、
「今日は、あそこへ行ってみようかな」って、
そんなふうに思える場所をつくっておきたいのです。

ただし、昼スナックは、
一人のお客様にスタッフがずっと付き添う場所ではありません。

そこにいる人たちと話したり、
誰かの話を聞いたり、少し黙っていたり。

みんなで同じ時間を過ごす場所を考えていて、
夜のちづるとは、まったく違う世界にしようと考えています。

ですから、人との関わりが苦手であっても構わないのですが、
ずっと誰かから話しかけてもらうことだけを待っていると、
楽しんでいただくことは難しいと思うんですね。

反対に、自分だけが話し続けてしまっても、
やはり居心地のいい場所にはならないと思うのです。

私たちの考える「昼スナック」は、
「楽しませてもらう場所」というより、
「みんなで一緒に過ごす場所」。

そんなふうに考えています。

大勢は苦手。でも、誰かとは話したい

大勢の中へ入るのは苦手だし、
自分から話しかけるのも苦手。

会話にもあまり自信がないんだけど、
ちゃんと話したいという方には、夜のちづるを知っていただきたいと思っています。😊

人が少ない夜だから、できることもある

コロナ禍以降、
平日の国分の夜は、21時を過ぎると静かになりますが、
それはちづるも同じです。

お客様が一人という夜もあれば、
少人数でゆっくりしている夜もあります。

商売として考えれば、
「お客様が少ない」というのは、決して自慢できることではないのですが、
一人のお客様と、ちゃんと話せることが多いんですね。

もちろん、
いつでもマンツーマンをお約束できるわけではなくて、
お客様が重なる夜もありますが、

それでも賑やかなお店と比べれば、
一人の方とゆっくりお話しできる時間は作りやすいと思っています。

会話が苦手でしたら、店がお手伝いすればいい

何を話したらいいか分からないという方もいらっしゃると思います。

自分から話題を出せなかったり、
私のように、知らないお客様が隣に来ることを苦手と感じる方もいらっしゃると思います。

そんなときは、
私たちは、お客様の間に入るようにしていて、
話を振ったり、話を聞くこともありますし、

話題を変えて、二人のお客様の会話をつないだり…

お客様自身のコミュニケーション能力だけで、
その夜を楽しくしなければならないわけではありません。

私たちは、
それもスナックの「接客」の一つだと考えています。

初めてなら、「静かな夜のご案内」から

それでも、「スナックへ一人で行くのは怖い」という方は多いと思います。

ちづるには、そんな方のために、
「静かな夜のご案内」という、お試しの入口も用意しています。

いきなり普通のスナックへ飛び込むのではなく、
まずお店を見ていただいて、ママとお話ししていただきながら、
どんな場所なのかを知っていただく。

「ここなら大丈夫そう」

そう思っていただけたら、
いつものちづるへお越しいただけばいいと思っています。

どこでも楽しめる人なら、ちづるでなくてもいい

お店としては少し変なことを書くのかもしれませんが、

どんな店へ行っても、すぐ馴染めるし、
知らない人とも抵抗なく話せるし、賑やかなお店が好き、という方。

自分で楽しみ方を見つけることができる方。

国分にはたくさんのお店がありますので、
そういう方には、ご自身に合ったお店をお選びいただいた方が良いと思うのです。

でも、

「自分はスナックへ行けるようなタイプじゃない」と思っている方。

人付き合いは苦手だけれど、本当は誰かと話したいとか、
賑やかな場所だと、いつも話に入れないままなんだよ、という方。

そんな方に、

「こういうスナックもありますよ」

と、夜のちづるという選択肢をお伝えしたいのです。

自分に合った居場所を選べばいい

みんなと一緒に過ごしたいし、
歌うことを楽しみたいということでしたら、
ちょいカラサロン。

スナックは少し怖いけれど、
一度試してみたいなら、静かな夜のご案内。

大勢は苦手だけれど、
誰かとゆっくり話したいという方は、夜のちづる。

どれが一番いい、ということではありません。

今日はみんなと過ごしたいという時もあれば、
今日は歌いたい。今日は誰かとゆっくり話したいって、

そんなふうに、
その日によって違っていいと思うんですね。

居場所というのは、
自分を無条件に受け入れてもらう場所でも、
誰かがずっと自分を楽しませてくれる場所でもないというか、
自分だけのために用意されている場所ではありませんものね。

自分もそこにいて、
誰かもそこにいる。

お互いに少しずつ時間を分け合うことが苦手という方には、
お店側が少しお手伝いする。

居心地の良さということで考えると、
そのくらいが、ちょうどいいのかもしれません。

スナックに行ける人のためだけの、スナックではなく。
「スナックなんて、自分には無理だよ」と思っている人にも来てもらえるスナック。

夜のちづるは、
そんな場所でありたいと思っています。🥂

0918ちづるの夜※画像はイメージです。実際のスタッフを再現したものではありません。😅

先日の、ちづるの夜。
福岡から来てくださった常連さんと、地元の常連さん。
大勢で盛り上がらなくても、ゆっくり話せる夜もあります。

出張や観光で霧島に来られた方で、
静かに過ごせる場所を探している方は、こちらもご覧ください。

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