定年のあと、どこへ行きますか。|霧島市で「昼スナック」を始めてみたい

仕事を辞めた次の日。

朝、目を覚ましても、会社へ行く必要はありませんし、
急いで朝ごはんを食べる必要もない。

時計を気にしながら家を出ることもなくなって、
自由な時間がやってきた!と、喜ばれる方も多いのではないでしょうか。

YouTubeなどでは、定年後の過ごし方についての動画がたくさんアップされていますが、
その自由な時間が毎日続くようになったとき、人はどこへ行くのでしょう…

これまで多くのリタイアされたお客様を見てきましたが、
私たち自身、そうした年齢に近づいてきたこともあり、
最近、そんなことを考えるようになりました。

定年後と「高齢者」の間

霧島市には高齢者のための集まりや活動の場がありますし、
私たちも昼の「ちょいカラサロン」を2年近く続けてきました。

歌ったり、話したり、笑ったり。

今では後期高齢者の方々を中心に、皆さんが楽しく過ごしてくださる場所になっていて、
これからも大切にしていきたいと思っているのですが、
仕事を終えたばかりの人たちの行き場のことも思うのです。

仕事を辞めた途端、時間はできた。
身体もまだまだ元気なんだけれど、案外、行くところがない。

私の知人もそうですが、
パートで働いた後、温泉に行くくらいで、あとは何もすることなんてないよ…

そんな人が多くなってきたように感じるのは、
私たち自身がシニア期に入ってきたからなんでしょうね。

年齢としてはシニア分類されるわけですが、
「高齢者のための集まりがありますよ」なんて言われても、

まだそんな歳じゃない!

そう思うのだと思います。
自分のための場所だと感じる方は少ないと思うんですよね。

かといって、毎日喫茶店へ行くわけでもなければ、
昼間から居酒屋へ行くわけでもなくて、

仕事をしていた頃の仲間とも、
毎日のように会うことも難しくなるようですものね。

そう思うと、
定年してから本当の意味で「高齢者」と呼ばれるようになるまでの
十年ほどに、ちょうどいい場所って、とても少なく感じています。

用事がなくても行ける場所

そうしたこともあって、試してみたいと考えているのが、
霧島市の昼スナック。

今、ママとそんな話をしています。

みなさん、スナックに対するイメージはそれぞれだと思いますが、
色恋であるとか、飲んで大騒ぎをするとか…

そうした場所ではなくて、
ちづるがいつもしているような場所なんですけれどね。

時間潰しのつもりで行ってみたけど、
思わず通いたくなってしまうような。

そんな場所を作れないだろうかと考えています。

ちょいカラサロンとは、少し違う場所を

これは以前からぼんやり考えていたことで、
それを形にしたのが、ちょいカラサロンでした。

カラオケの健康効果を狙ったこともそうですが、
当初、年齢、性別の制限を設けていたことのほか、
アルコールの提供を行わないなど、

間口をうんと狭くしてしまっていて、
後期高齢者の皆さんには安心して、楽しくお過ごしいただける環境づくりはできたのですが、

そうした場所で定年直後の人も一緒に過ごせるか、と考えると、
どうしても難しいところが出てくるんですね。

気力、体力も異なりますし、
歌う歌も違ってしまって、
ふたつの世代の同居は居心地の悪さに繋がってしまう…

でも、
現役シニアといいますか、アクティヴシニアというのでしょうか。

まだまだシニアなんて呼ばれたくないけど、
でも行き先がないんだよね…

そうした方に居心地の良い場所を作ろうと、考えました。

現在のちょいカラサロンをやめるわけではなく、
今、お越しくださっている皆さんには、これからも楽しく過ごしていただきたいと思っています。

なので、ちょいカラサロンを始めた頃のように、
良い日を決めて、テスト的に始めてみようか。

そんな話をしているところです。

「高齢者サロン」ではなく、昼のスナック

ちょいカラサロンはなかなか良い名前だと思っていましたが、
高齢者サロンのようなイメージをされる方も多いと知り、

ただの、

昼スナックでいいと思っています。

今のちょいカラサロンもそうですが、
皆さん、ちづると呼んで下さいますしね。

大切なことは、仕事を辞めたばかりの方を、
急に「高齢者」にしてしまってはいけないと思うのです。

昨日まで会社で仕事をしていた人が、
今日から突然別の人になるわけではありませんものね。

大人が昼間にちょっと立ち寄れる。

そんな場所がいいと思っています。

スナックバーちづるは、11年間営業してきましたが、
その一部を昼間にもできないだろうか。

そんなことを考えています。

最初は、一人かもしれません

ちょいカラサロンもそうでしたが、始めたからお客様にお越しいただけるとは考えていません。

昼スナックを始めても、最初は誰も来ないと思うのですが、
はじめは、それでもいいと思っています。

「待っている人がいなくてもいい。
でも、自分を待っている生活はあった方がいい。」

こんなことを以前、ブログに書きましたが、
仕事を辞めてしまうと、それまで自分を待っていた場所がなくなってしまった。

そう仰られる方は意外に多いです。

温泉に入ったり、ショッピングモールを散歩したり、
ドライブに出かけるという方もいらっしゃいますし、
ゴルフの打ちっぱなしで汗を流しているよ、という方もいらっしゃいますが、

私たちが思う大切なことは、
話せる人がいて、自分のことを覚えてくれている人がいることなのではないかと思っていて、
そうした場所が一つくらいあってもいいと思うのです。

まだ、どうなるかは分からないというか、
相当時間のかかることだと思っていますし、

途中で断念してしまうかも知れませんが、
連日お客さん0からスタートしたちょいカラサロン同様、
一度、試してみたいと思っています。

定年のあとから、もう少し先まで。

その間を過ごす、小さな場所として。
昼のちづるをそんな風に育ててみたいと思っています。

最後に

もちろん、これは一つのケースですし、
定年後の暮らしが皆さんこうなるという話ではありません。

67歳女性です。
主人が65で定年退職してからというもの
家の中が重苦しい空気に 包まれています。

1日中夫が家にいる。

それだけでここまでストレスになるとは想像もしませんでした。
会話は減り、顔を合わせるたびにため息が出る。

夫は趣味もないし友達もいない。
だからずっと私に付きまとうんです。

正直監視されてる気分です。

何より許せないのは俺はもう稼がなくていいと開き直ってること。
私は未だ にパートに出て生活費を少しでも補ってるのに私だってもう疲れてるんです。

本音を 言えば夫がいない日が欲しい。
いや、むしろ1人になりたい。

老後ってこんなに 閉塞感があるものなんですか?

定年後の 生活が夢のようだなんて誰が言い出したんでしょうね。私にとっては毎日が生き苦しい地獄です。

定年は本人にとって大きな変化ですが、
一緒に暮らす家族にとっても、生活が大きく変わる出来事なのだと思います。

動画が全てだとは思いませんが、
ちづるや、ちょいカラサロンのお客様からお聞きするお話もそうですし、
定年後の暮らしをされている方を見てきて感じることと、重なるところは少なくありません。

旅行へ行ったり、趣味を楽しんだり、
新しいことを始めたり。

充実したシニアライフを送られている方もたくさんいらっしゃると思います。

それでも、現役の頃に比べれば時間を持て余すようになったというお話は、
私たちもよく耳にします。

考えてみれば、仕事をしていた頃には、
毎日行く場所がありましたものね。

そこには自分の仕事があって、自分を知っている人がいて。

毎日、そこへ行くことが当たり前だったわけですが、
定年を境にそれがなくなってしまう…

自由になった一方で、
自分が行く場所もなくなってしまうことの方が、大きいのかもしれません。

昔に戻ることはできませんし、
昔を懐かしんで過ごすだけでは、少し寂しい気もします。

だったら、これからの時間を楽しめる場所を、
新しく作ってしまうというのも良いと思うんですね。

同じような時代を生きてきた人たちが、
昼間にふらっとやってきて、話したり、笑ったり、ときには歌ったりして過ごせる場所。

誰かのためだけに作ろうとしているのではなく、
私たち自身も、こんな場所があったらいいなと思える場所。

これから少しずつ育てていけたらと思っています。😊

そんな場所の一つとして、現在、毎週木曜日のお昼に「昼スナちづる」を開いています。

出張や観光で霧島に来られた方で、
静かに過ごせる場所を探している方は、こちらもご覧ください。

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