そんなこと、出来て当たり前だよ。
答えを知れば分かることでも、そうすることができたのか。
なかなかできないことってありますよね。
今日はそんなお話をさせていただこうと思います。
お客様と楽しそうに話していたHちゃん。
会話の合間にすっと立ち上がってお客様の手元にあったタバコを見て、お客様にその銘柄を訪ねたと思うと『ママ、タバコ買ってきて良いですか。』とお店を出て行きました。
はじめて見るタバコ。 外国製?
スマホと一緒に置かれていましたので、残り本数は私には分からなかったのですが、彼女はどこかのタイミングでそれを知ったのだと思います。
見たことのないタバコでしたので売られていないかも。と心配をしましたが、10分ほど経って戻ってきた彼女の手にはタバコが握られていて、お客様に笑顔で『はい!』と手渡したんですね。
お客様は酔っていらしたこともあって、『あ、はい。』と受け取られていましたが、私はそれを見てとても感動しました。😊
前職ではホテルのスターティングメンバーに採用された経験のある彼女。
ですから、そうした動きができたのかな。とも思いましたが、彼女と半年足らずのお付き合いの中で分かることは性格的なことがさせたということ。
人に良くしてあげたい。という気持ちはこれまで何度も感じてきたことで、接客という点においては決して上手とは言えませんが、大切なのはココロですものね。
そうしたココロが行動の前にあることだと思うのです。
会話の中でタバコの残り本数が足りないことを知って、動くことができたのは彼女のココロがさせたこと。
店内は禁煙ということもありますし、お帰りの際、お客様自身でお買い求めいただけば足りることなのですが、彼女はそれができない性分。
お店に戻ってきた際、領収証をママに渡す人もいるでしょう。
お客様に請求してしまう人も中にはいると思います。
代金をお支払い下さるお客様もいらっしゃると思いますが、彼女のことですから『いいよ』と笑顔をお返しをしたと思うんですね。😊
お店としてはその分の支払いをしてあげたいとは思うのですが、それでは彼女のココロがお客様に伝わらないと思うこともありますし、お店が支払うことをすれば、そういうものという理解になるでしょうから、お店のサービスということになってしまうと思うんですね。
お店全体、チーム全体でのことですので、それで良い訳ですが、個人的には身銭を切ることを惜しまないままの彼女でいて欲しいという思いが強いことから、そのようにしています。
お店が支払ってくれるだろう。から始まるものではなく、ココロがさせることこそ本物という私たちの考えですが、ですので、今回の件に対する対価というのか、評価ですね。
これは後日、手当をしていこうと考えています。
こんなことはどこでも誰でもやってるよ。ということだと思います。
私も『タバコの銘柄を聞くことなく、何見言わずに用意出来たら』なんて意地悪を言ってみましたが、Hちゃんのようにできたのだろうか。と思うと、できなかったかも知れません。😅
この出来事で、日頃、こうしましょう。ああしましょうと、偉そうに言っている自分のことをことを恥ずかしく思うとともに、彼女のココロをスタッフみんなで学んで共有していきたいと思うのでした。💪
こんな世界を目指せたらと思うのでした。