コロナのおかげ。

こうすればこうなる。は集客(利益)を上げたいと考えるときに思うこと。
お店の利益の追求をすることは当然のことで、悪いことではありませんが、私たちはこうした考えがなるべく浮かばないよう、棄てるようにしています。

リンクはコロナの分類変更がされた後に残しておいたものですが、この思いは今も変わることはなくて、私たち自身の利益はお客様の利益の後。という考え方のままでいられることは嬉しいこと。
コロナは憎い存在でしたが、振り返ってみると良い機会だったと思うのです。

コロナ禍では強気で過ごしていましたが、借り入れをすることもしませんでしたし、パートなどのお仕事に就くこともしないというのか、需要は多かったようですが、年齢や時間的な問題から採用されることもなかったでしょうしね。
※借り入れも同様、怪しげなお店に貸してくれる人なんていませんものね。😅

頼りは各種補助金だけ。
そんな中、ママの『お弁当を届けましょう!』の一声で会計は常に火の車、、、
きっとこの先 どこかのタイミングで廃業の選択をすることになるはず。と4年近くずっと思っていましたが、コロナの分類変更を見届けることができ、ホッとしたのも束の間。今度は物価高、、、😭

コロナ騒動による生活リズム、スタイルの変化ということや、私たちの生活を直接圧迫する物価の高騰も続いて、夜の街はコロナ禍と変わらない状況から抜け出せない。 そんな状況、、、


コロナ後の賑わいを想定して内装の工事や時間給の見直しをしてスタッフを増員、グラス類などの見直しなどをしましたが、どれも失敗。

コロナ禍と何ら変わらない状況に苦しんでいますが、コロナ後の賑わいを想定して行ったこれらの手当。

これが集客(利益)だけを目的として始めたものであったとしたら。
今は繁忙期と呼ばれる時期ですが、例年と比較して、二次会需要の動きは極めて鈍いですしね。

累積の赤字のこともありますから、来年早々、存続について何らかの判断をしなくてはいけなかったかも。と思うのです。

思うのです。ということですから、まだ生きている訳ですが、それでも瀕死に近い状態ということは間違いのないこと。
そのような状況の中、価値をお感じいただけるお客様にお支えをいただくことができていますが、私たちの心が自身に向いていたらと考えると、年内を以て廃業。という判断をせざるを得なかったかも知れないと思うのです。

心がどこを向いていないといけないのか。
以前からずっと考えてきたことですが、そう簡単に心の向きを変えることができない理由は、私たちにも生活がありますし、憧れてやってきた鹿児島ということもあれば、色々な所に行ってみたいという思いもありますし、美味しいものも食べてみたいという程度のことですが、こうした思いをキレイさっぱり消してくれたのがコロナ騒動。

なんとも皮肉なお話ですよね。
当時はとにかくお客様に来ていただきたい!という思い。
私たち自身が生き残っていくため。という考えが主な動機だったと思いますが、お客様の利益のことも考える心あったことで、ガツガツするばかりではなかったことも良かったのかも知れません。

こちらも大失敗でしたが、ストレス発散でのご利用ではなく、心から応援下さるお客様にもたくさんご利用をいただくことができました。🙇‍♀️

4年というあまりにも長すぎるコロナ騒動はこれまでの人生で感じたことがないほどの『感謝する心』を備えさせてくれる良い機会でもありました。

スタッフからは『そこまでしなくても』という話もありました。
そこまでするなら、その分、値段を下げて集客に繋げるべきという考えのようでしたが、これはコロナ禍を苦しんだことのない子供が考えるような甘いお話に私たちには聞こえるんですね。

コロナ禍から現在に至るまで、ちづるをご利用下さるお客様の価値の置き方を考えた時、お財布に負担がかからないこともその一つだと思いますが、それをすることで過去のちづるに戻ってしまうでしょうし、お客様の自由度も低くなってしまうことは、お客様の思う価値から大きく逸脱してしまうと思うのです。

ポイントカードのようなものを。とも提案をしてくれましたが、ご利用下さるお客様の価値と大きく違うことを彼女は知らない。
コロナ禍の苦しさ、本当に感謝する気持ちを知らない。
知ることができないのですから仕方ありません。

お仕事も私たちの考える価値の共有ができないことから辞めていきましたが、私たちは頭で考えた動機ではなく、心が感じた動機を形にしてご提供させていただくことこそが、真の接客、接遇に繋がると思うのです。

彼のお話は何度もさせていただいていますが、利益ということから考えると、会計の立場としてはやり過ぎ。ということも思いますが、コロナ禍でどれだけ励まして下さったか。
どれほど感謝したか。ということを思うと、この程度のことですが、そのご恩に少しでも報いることだと思うのです。

またまたおかしな方向になってしまいましたが、コロナ騒動後、お客様への感謝の気持ち、心はコロナウイルスによって強制的に植え付けられたのかも。
感謝を突き詰めた先に何を感じるかはそれぞれだと思いますが、私たちはこんなことを感じるようになった。というお話でした。😊


もう少しだけ。

このような考え方をしていますので、ちづるはお客様を差別・区別している。というお叱りを受けることもあると思います。

コメントは事実とは大きく異なりますが、ちづるではウェヴサイトやSNSよりお店の情報を発信していますので、今後、こうしたことも起きると思いますが、以前はご贔屓下さるお客様と一見のお客様にサービスの差を生じさせてはいけない。と考えていましたが、最近になって考えが変わりました。
※基本的なサービスに変わりはございません。
また、接客という意味ではありません。😊


※こちらは昨年のクリスマス。

それはご贔屓様に向けた鍋・お料理などのご用意をさせていただくことや、TAXOサービス、お弁当のお届けなど、個人的なお付き合いをその範囲と考えています。
※材料をお持ちいただくなどへの私たちの感謝の気持ちです。

一見のお客様だからと言って、基本的なちづるのサービスを削ることや省略する考えは全くありません。




こちらは平日にご用意をさせていただいているものですが、ご贔屓様との区別などはありません。

また『ご贔屓様』という表現ですが、出張でお越しくださいましたお客様で、二度目のご利用ということであれば、それはもう完全なご贔屓様。

今年8月、初めて鹿児島に出張でお越しになられたお客様。
とても気持ちの良い方でしたので、お見送りをさせていただきましたが、先日、再度ちづるへお越しくださいました。

半年近くの時間の経過はありますが、完全なご贔屓様。
ですので頻繁にお通いいただく必要はございません。

ちづるを大切に思って下さる方を私たちはご贔屓様とお呼びさせていただいており、そのお気持ちにしっかりお応えをさせていただくという私たちの中の約束事という意味です。

お財布に優しい。素敵な接客係がいる。
みなさんそれぞれ価値をお感じになるポイントは異なると思います。

ちづるはこのどちらにも入らなくてお婆さん二人の小さなお店ですが、来て良かったとお感じいただけるよう精一杯努めさせていただきます。

機会がございましたら鹿児島、霧島へぜひお越しくださいね。🌋

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