残しておきたいもの。

あれから8年。
”ダビングした番組もきっと見ないでしょうしね。”の通り、
DVDは引き出しの中で眠ったまま…

あの頃よりも残された時間が少なくなって感じているのは、
ママといつまでも仲良くいられること。

もっと話して、
もっと笑って。

同じものを食べて、同じ景色を見る。

そんなこと…

でも、
それをすればするほど、お別れするのが辛くなるとは思うんですけれどね。
それでも、「あぁ、いい人生だったなぁ」って。

大河ドラマ 篤姫での小松帯刀の最期のセリフなんですけれどね。
あんな風に人生を締めくくることができたら。と思うのです。

あれもしたかった。
これもしたかった。

そんなことを思ったり、反省したり。

そうではなくて、
面白おかしい人生だった。って振り返って、終わりたいと思うのです。

そう思うと、
私が残しておきたいものはDVDなどではなくて、
ママとの思い出。

人との思い出ということなのかな。って、
ちょいカラサロンを始めて、強く感じていることなんですね。

85歳とか、
後期高齢者の方のご利用も多いちょいカラサロン。

長く続けていれば、
いつかお別れをする日がやってくることも、考えるようになりました。

今のところ、お客様の中でお亡くなりになられた方はいらっしゃいませんが、
いつまでも今のまま。という訳にはいかないのでしょうしね。

しかも何十年とか、そんなに遠くないはず…

そう思うと、単なるお客様。という気持ちにはなれなくて、
とても良くして下さるお客様とは、お店以外の交流も続けてきたこともありますしね。

お別れした後に、
ああすれば良かった。
こうしてあげれば良かった。って、

どれだけしても、後悔するとは思うのですが、
それでも後悔の度合いは低ければ低いほど良いですものね。

カラオケ喫茶的な営業をしている訳ですが、
ただ歌うだけ。
歌う場所を提供しているだけ。の繋がりでは寂しいと思うのです。

そう思うと、
歌はもちろんですが、歌以外でも思い出を共有しておきたくて、
そうした時間が、お互いの距離を少しずつ縮めてくれるとでもいうのでしょうか。

信頼していただけている。と感じられるのは嬉しくて、
ママの場合、例えばこんなことなんですけれどね。😊

食べきれないほどの量。ということではありません。
手間ひまをかけるという意味ですが、ママはとても丁寧に準備を進めています。

それがとても楽しそうで、「〇〇さんが、うどんが美味しかった。って話してくれてね。」
と嬉しそうに話しながら、丁寧にお出汁づくりをしていたりする姿がお客様にも伝わるんでしょうね。

DVDは閉まったままですが、
私たちが興味があるのは、こうした部分で、それがお客様に通じたときが喜びというか、
価値を感じられることなんですね。

お昼のカラオケ事情はとても厳しいものがあって、
お客さんの話では、鹿児島市でも同様のようで、格安のランチで集客してるよ。

そんなお話も聞きますが、
ちょいカラサロンをご利用下さる方のほとんどが、
そうしたことよりも、ママや私との時間を楽しんで下さることを嬉しく感じるんですね。

上手に言えませんが、
歌うことよりも大切なものを感じていただけることは嬉しくて、
相変わらず、お客さんは少ないんですけれどね。

けれど、
それを支えて下さるちづるのお客様。
「これチップだから取っておいて」と言って下さるちょいカラサロンのお客様。

たくさんの応援をいただくことで、
私たちが考えるシニアにとって居心地の良い場所を続けられると思うと、
本当にありがたいことだと思うのです。

いつまで続けられるのかは分かりませんし、
お客様も、私たちも歳を取りますしね。

だからこそ、今のうちに、
もっと話して、
もっと笑って。

一緒に歌って、食べて、
ときにはどこかへ出かけて。

そんな時間をたくさん残しておいて、
良い人生だったなぁ。って振り返ってもらう。

残された時間の少なくなってきた私たち。
そんなことを思うのでした。

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