もう20年ほど昔のことだったと思います。
カラオケのお店をしている知人が、
昼のお客さんの入りについて悩んでいたことを思い出しました。
モーニングサービスを充実させたり、タマゴを1パックプレゼントしたり。
サービスを良くしているようなのですが、一向に上向きにならないとこぼしていて、
ふと、その時のことを思い出しました。
ちょいカラサロンにお越し下さるお客様も、
「鹿児島市内でもお客さんが減って来てるからねぇ」と話されていましたし、
色々な施設に出かけていらっしゃる方からは、
「みんな、病院などの予定が多いから、誰も来ないでしょう?」って、
そんなお話をされる方もいて、季節的なことなのかなと思っていた私たち…
カラオケ業界は大きく伸びているそうですが、
カラオケ喫茶のような業種はもう何十年と厳しいよう…
そんなことを知らずに始めてしまったちょいカラサロン。
認知機能低下の予防であるとか、フレイル予防とか。
口腔機能低下症の予防にカラオケが効果的ということもありましたし、
認知機能を維持できるよう、積極的に会話をしていただくとか…
歌うことや、集うことによって、
いつまでも元気にお過ごしいただけるといいなと思って始めましたので、
私たちが始めるものは、
カラオケ喫茶とは違う。
なんて思っていたのですが、
それらに期待してお越し下さったお客様は、新聞に掲載された際の数人のみ…😢
あとは、カラオケ教室の帰りに、おさらいとしてお越し下さる方、
新しいカラオケ店ができたという噂を聞いてお越し下さる方ばかり。
私たちはカラオケ喫茶とは違うと思って始めたのですが、
お客さんからすると、どう見てもカラオケ喫茶なんですよね。
ですので、スタートして1年ほどは、
カラオケ愛好家と、歌とお喋りを楽しみたい方のご利用が多くて、
バランスの悪さを感じたことを思い出しました。
カラオケ愛好家の方は聴いて欲しい。
聴かせたいとばかりに歌われるのですが、
歌とお喋りを楽しみたいという方は、そこまでのカラオケ熱が強くなくて、
カラオケ愛好家の方が歌われていても、お喋りをされていましたしね…
それは、私たちが賑やかに歌を楽しみましょう、ということで、
「賑聴!」なんて張り紙をしたことが原因なのですが、
カラオケ愛好家の方との考え方の違いもあったと思います。
その他、お店の雰囲気が賑やかだったということも、
カラオケ愛好家の方には居心地が良くないといいますか、
カラオケ喫茶と違い過ぎたのだと思います。
そんなこともあって、
少しずつカラオケ愛好家の方のご利用が少なくなって、
歌とお喋りを楽しみたいという方のご利用が少しずつ増えることになりました。
それまでずっと、目的の異なるお客様が同じ店内で過ごすことの難しさを感じていて、
当初考えていた「カラオケの健康効果」を私たち自身、体験したいという思いもあって、
カラオケ喫茶にはしたくなかったんですよね。
上手に歌いたい人の場所ではなくて、
「誰かと一緒に楽しく過ごしたい人の場所」の方が、
健康効果もあるように思っていたこともありますし、
同世代の方が若い頃に戻れる場所が欲しかったということもあります。
同世代が共に年齢を重ねていける場所。
異世代交流という考え方もありますが、
私たちが選んだのは、同世代同士の交流で、
ちょいカラサロンを続けてきて感じていることは、
シニアのネットワークの広さと、速さなんですね。
もちろん、そうしたネットワークから離れている方もいらっしゃいますが、
できれば最期まで現役でいたいとでもいうのでしょうか。
自分のことは自分でやりたい。
異世代交流が良くないということではありませんが、
若い人に何かをしてもらう側になるのではなく、
若かった頃と同じように、自分たちで話して、笑って、誘い合う。
そんなことだと思うのです。
できるだけ対等な立場でいたいという気持ちの方も多いようで、
ちょいカラサロンは、そんな方にご利用をいただけるようになりました。
ただ、私たちがスナックをしているというのは、
始めはみなさん、少なからず何らかの抵抗感があったようで、
その辺りはイメージ的なものもありますしね。
仕方のないことだと思っていたのですが、
何度も顔を合わすうちに、信用して下さるようになって、
ちょいカラサロンは来年で3年目に入りますが、
今では、とても良い関係が続いていて、霧島、国分の中にもう一つの居場所を作ることができたのかな、って。
そんなことを感じていて、
格安のお弁当を出しているお店があったり、うどんをサービスされているお店もあるそうで、
そうした付加価値にお客さんが流れていく…
お客様から教えていただいたお話ですが、
私たちも考えてみたんですけれど、
ただでさえ、赤字続きですしね。😅
これ以上、何かをする余裕もないということもあるのですが、
私たちがちづるで続けてきたことを試したいという気持ちもあったのかも知れません。
目に見える付加価値ではないものをお客様に感じていただくことで、
お客様にお越しいただけるようにしてみたい…
って、今にも沈んでしまいそうなお店ですから、
そんな悠長なことなんて言っていられないんですけれどね。
一つずつレンガを積んでいくイメージで、
それを続けて来て良かったと思うのです。
相変わらず、赤字から脱出できないままですので、
苦しい運営が続いていますし、店舗運営ということではうんと手間と時間がかかって、
非効率の代表選手のようなものなんですけれどね。
あの時、私たちも格安ランチを始めるなどしなかったことで、
私たちの求めるお客様に会うことができたと思うのです。
継続について何度も何度も話し合いを重ねて、
やめなくて良かったとも思いますし、今日から始める「昼スナック」の地図もぼんやり見えてきましたしね。
ちょいカラサロンがここまで育つのに、約2年かかりましたから、
昼スナックはもっと時間がかかると思いますし、苦労の連続だと思うのですが、
私たちの最後の挑戦として、
はじめからレンガを一つずつ丁寧に積んでみたいと思うのでした。
さ、今日からがんばるぞい。💪
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