10月1日より始める、お昼のスナック「昼スナ」。
以前から考えてはいたのですが、
霧島市国分には需要はなさそうだと感じていて、
先送りにしていたというか、始めてみたところで赤字続きになることは予想できることから、
それ以上、考えることはなかったんですけれどね。
ちづるもそうですし、
ちょいカラサロンを運営する中で感じていたのは、
ヤングシニアというか、アクティヴシニアというのでしょうか。
言葉の意味は違うのかもしれないですが、
リタイアされて、間もない人もそうですし、
リタイア後の生活に慣れつつも、その生活に疑問というか、
そんな気持ちを持つ方の居場所の一つとして、国分に作れないだろうか。
もちろん、私たち自身の今後のこともあります。
お仕事を続けているうちに、歳を重ね過ぎてしまったことから、
知人はいても、友人らしい友人もいないですしね。
お客様がお友達というわけではないんですけれど、
今後もお仕事を続けていくことを考えると、
お友達を作る機会も時間もないですしね…
それと、お仕事を続けていくことは、
私たちにとっての健康維持のようなものでもあると思うところもあって、
商売としての期待と言うよりも、私たち世代に相応しい居場所づくりをしておきたい…
そんなところなんですけれどね。
10月から、新たな取り組みを始めてみたいと思います。
霧島に来た頃、
リタイアして数ヶ月経った方と知り合う機会がありました。
それまで、毎日人と関わるお仕事をされていたようで、
顧客からも人気者だったという、そんな彼。
ゴルフや飲み会などのお誘いもたくさんあったようですが、
そんな彼でも、退職後、そうしたお付き合いが減ってしまったようで、
「毎日、下井海岸に行って、猫に餌をやることくらいしかないんだよ…」
そう自虐っぽく話されていたことが私にはとても印象的というか、
ショックだったことを覚えています。
人付き合いが苦手で、消極的な方でしたらね。
孤独に陥ってしまうこともあると思うんですけれど、
人付き合いも良い方ですし、
明るくて、楽しい方でも、そんな毎日を過ごしていらっしゃるんですものね…
あれから15年近く経って、
後期高齢者と呼ばれるようになって、
気力、体力ともに落ち着いてこられたということなのでしょう。
最近は、月一回ほどゴルフを楽しまれているようですが、
その方だけでなく、当時知り合った方のその後を見て思うことは、
リタイア後からの15年という時間の使い方の大切さといいますか、
そのもう少し先、
ですから、20年とまではいかなくてもリタイアする前の10年間という時間…
ちなみにこの男性もそうですし、それ以外の知人男性もそうですが、
みなさん良い会社に勤めていらっしゃいましたので、
老後の資金ということでは心配のない方ばかりのようなんですけれどね。
そんな方でも、「毎日やることがないんだよ…」と話されていて、
そう思うと、やっぱりリタイアする10年くらい前から、
仕事とは別のところにも、自分の生活を少しずつ作っておくことが必要なのかも。
そんなことを、ぼんやり感じるんですね。

最近になって、リタイアされる方、
数年後にリタイアされる方が多くなったように感じていて、
私たちがその世代ですから、当たり前なんですけれどね。
ずっと先の話だと考えてもいなかった世界が近づいていて、
どうしようもない不安とでもいうのでしょうか。
こうした感覚は、社会人になる前に感じた不安と似ていて、
その先を歩んでいる人を見ることはできても、
自分自身がその世界に入って行って、できるんだろうか、みたいな不安と似ているように思うのです。
若い頃には、これから増えていくものが見えていましたが、
今は、これから減っていくものを意識してしまって、
そう思うと、あの頃に感じた、前向きな不安?
変な言い方ですけれど、
それとは真逆の方向に進んでいることへの焦りのようなものが、
お仕事として需要の見込めない昼スナックを始めようと思わせたのかもしれません。
ちょいカラサロンを運営していて感じることは、
時間を持て余している方が多いということですが、
年齢的なこともあるのでしょう。
気力、体力の衰えに合わせた時間の持て余しと、
それを埋めるための時間の使い方のバランスが取れているように思うんですね。
もう一つは、持て余す時間の使い方に慣れたというか、
そうした生活のリズムが日常になったこともあると思うのですが、
そこに至るまでの5年から10年という時間。
これは手持ち無沙汰を解消するものが見つかった場合ですが、
それが見つからなければ、10年から15年ほど前には何かを準備しておかなくてはいけないのかなって、
退職してから探し始めても見つかる人はいいんですけれどね。
でも、見つからなかった場合を考えると、
退職するもっと前から仕事以外の生活を作っておいた方がいいと思うのです。
そんなことも思うと、ちょいカラサロンもそうですし、
その前段階として、昼スナックの準備をしておきたいと思うのです。
シニアであることは頭では分かっていても、
シニア向けの施設を利用したいと思わないでしょうしね。
だからと言って、
現役世代のいる場所に身を置いたとしても、
リタイア後の人の生活と現役世代の方の生活のリズムも違いますしね。
私だったら、
なんだか取り残された感を感じて、虚しさのような気持ちに支配されてしまうかも…
そんなことも思うのです。
ちょいカラサロンを始めたことで、喜んでいただいていることのひとつに、
「行く場所がなかった」と仰られる方はとても多くて、
老後の生活に慣れていらっしゃる方でさえ、そう思われるんですものね。
商業施設の休憩コーナーで時間を潰すとか、
商業施設は広いし、天気に左右されることもないからという理由で、
何時間も散歩をされている方がいるということを知って、
居場所というか、行き先ですよね。
選択肢のひとつとして、ちょいカラサロンが少しでもお役に立っていることを思うと、
その前の世代がシニア期に入っていく前の居場所、
行き先のひとつに昼スナックのような存在があっても良いと思うのです。
「歳をとったら施設に入るから」と言われる方もいらっしゃいますが、
ちょいカラサロンをご利用の後期高齢者のお客様が話されていたのは、
「10年前からそんなことを計画している」というお話でした…
介護が必要になれば別なのでしょうけれど、
そうでなければ、自宅で元気に暮らせる期間があと何年あるのか分からないことを考えると、
簡単に施設に入るなんて言えない、ということを仰っていたのだと思います。
そう考えると、
今の後期高齢者の生き方を、そのまま自分たちの老後のモデルにはできないと思うのです。
施設に入る計画を立てていらっしゃる方でも、
計画を立てつつ、施設のお世話にならないよう健康維持の努力をされていることを見て、
現実はそんなに甘くないんだろうなと感じるのです。
もうグズグズ考えている時間なんてないんですけれどね。
私たちと同世代の方と一緒に、私たち世代のシニア期の迎え方って、大げさなんですけれどね。
私が見てきたシニアの過ごし方とは少し異なるものを、
お客様と一緒に試行錯誤しながら作っていきたいと思うのでした。
おしまい。
出張や観光で霧島に来られた方で、
静かに過ごせる場所を探している方は、こちらもご覧ください。




