40年前の旅館で教わった、本当のおもてなし

もう40年近く昔のお話。

旅の最終日に選んだのは指宿の旅館。
宿泊したことはありませんでしたが、知人の勧めで予約をしました。

九州を巡る旅の最終日。
こじんまりした玄関廻りでしたが、
車の出入りがある度、
係の方が、打ち水と共に砂利をならしてきれいにされていました。

それだけのことなんですけれどね。
楽しかった旅の締めくくりにこの旅館を勧めてくれて良かった!と嬉しくなったことを思い出しました。

こちらの記事でも書かせていただきましたが、
やっぱり、お客様をお迎えする際の心構えというのは大切なことで、
最近では、「映える」ことに目が向きがちな時代になりましたが、
その旅館では当たり前のこととして、毎日静かにお客様をお迎えし、お見送りしているんですものね。

煌びやかさや豪華とは全く異なる上質で品の良さを感じる空気感は、客である私たちまで思わず背筋を伸ばしてしまうような、そんな雰囲気でした。

でも、それは良い意味でのこと。
期待度の高さがそうさせるのかも知れません。

お料理が有名な旅館ですから、
お料理は素晴らしいものでしたが、襖の丸い引手が陶製だったことに驚きました。

金具で作られる引手とは明らかに違う指のあたりで、
その優しい感じなんですよね♪

豪華なものは世の中たくさんあって、
それこそ見映えということでは相応のものは用意できるのでしょうけれど、
相手のことを思ったしつらえにはなかなか出会えないもの。

鈍感な私だから気づかなかったということもありますが、
何を食べて、どう過ごしたのかは忘れてしまいましたけれど、
車が出入りする度に、砂利を丁寧にならしていた係の方の姿と、
陶製の丸い引手のことは今でも鮮明に覚えています。

それだけのことなんですけれどね。

あの時の小さな感動が、
後に「指宿に住みたい」という思いになり、
今の霧島での暮らしにつながっています。

観光の目玉や派手な演出ではなく、
こうした何気ない心遣いこそ、人の心に長く残るものなのかもしれません。

「スナックにそこまで必要ないよ。」

霧島の小さなスナックだから、そう言われたのかもしれません。

でも。
小さなスナックだからこそ、
小さな小さな心配りが必要だと思うんですよね。

これからも、
ちづるらしさをお感じいただけるスナックを、静かに続けていきたいと思います。😊

出張や観光で霧島に来られた方で、
静かに過ごせる場所を探している方は、こちらもご覧ください。

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