第9話|「下の下の下だ」と言われた夜
精神的にも疲れていた私たち。
もちろん、肉体的にも大変な毎日でしたが、
あの頃は何より“気分転換”が必要な時期でした。
時間を見つけては、外の空気を吸いに行くようにしていました。
近所をゆっくり散歩したり、
ランチに出かけたり。
時には観光地まで足を伸ばして、
景色を眺めながら過ごすこともありました。
そんな時間が、
あの頃の私たちには必要だったのだと思います。
その中で、ママと二人、
これからのお店の方向性について話すことも増えていきました。
「どうしたら喜んでもらえるだろう」
そんなことを考えていると、
不思議と小さなアイデアも浮かんできます。
思いついたことをお店で試して、
また考えて。
そんな毎日を繰り返していました。
当時は、
「あんたの店は国分で一番悪い店だと評判だよ!」
と言われるほど、
困ったお客さんも多く来店されていました。
けれどその一方で、
「国分で一番楽しい店だ」
そう言ってくださるお客さんもいました。
周囲がどんな評価をしていたとしても、
私たちにとって、そう言ってくださる方々は本当に有難い存在でした。
時には道の駅に立ち寄って、
その人たちが喜びそうなお酒の肴を探し、
お店でお出しすることもありました。
他のお店では“困ったお客さん”と思われていた人たちも、
千鶴では、少しずつ心強い味方になり始めていた頃だったのです。
この続きは、また次回に。
出張や観光で霧島に来られた方で、
静かに過ごせる場所を探している方は、こちらもご覧ください。

