「こういう店を一軒持っておくこと」ちゃんと話せる夜のこと。

先日、30代の若い方が年上の男性と一緒に来店されました。

男性の奥様が、昼の「ちょいカラサロン」をご利用くださっている方ということで、
そのご縁から、旦那様が甥っ子さんを連れて、ちづるへ来て下さり、
連れてきた理由を、甥っ子さんに話されていました。

「今は若いから、キャバクラあたりに行くんだろうけど、
こういう店を一軒持っておくことは、今後、大切なことだと思って連れて来たんだよ。」って。

私もそうでしたけれど、
若いころって、お店を選ぶ理由もそれぞれですものね。

安いところがいいという子もいましたし、
若い女の子がいるお店がいい。とか、みんなで賑やかに飲めるというか、
騒ぐことができる。そんなことだったと思います。

今考えてみると、
仲間と一緒に過ごす夜をどこにするかという話が多かったように思うんですね。

当時はお友達とバカ騒ぎするのが楽しいことでしたから、
値段が高かったり、話し相手が親と同じくらいだったり、
大人を感じさせる空間は候補に挙がることはありませんでした。

ですが、
年齢を重ねていくにつれ、少しずつ過ごし方も変わってくるようになるんですよね。

答えが欲しい訳ではないんですけれどね。
私のことを知らない人と喋ってみたくなったり、
仕事のことを聞いてほしかったり。

ただなんとなく、まっすぐ家に帰る気分でもない夜もあったりしたことを思い出します。

彼女や奥さんなど、近しい人には話せないというか、
聞かせたくないというのでしょうか。

一人抱え込むことで、
詰まってくる時ってあると思うんですね。

そんなとき、「あそこへ行こうかな」
そう思い出せるお店を「行きつけ」というのかも。

そう考えると、
ちょっと嬉しいというか、そういうことなんだと思えることがあって、
今日はそのお話をさせていただきたいと思います。

Googleでちづるを見つけて来てくださった男性ですが、
月に一度、二度、顔を見せてくださるようになりました。

ただ、その男性からは、
「ちづるは高い方だよ」と言われたんですけれどね。

それでも、「どこへ行こうかな」という時の候補に加えてもらうことができたのは嬉しいこと♪😊

その後、
その男性から紹介されたという方に、グループでご利用いただいたのですが、
みなさん口々に「ここは安いよね。」と何度も話されているんですね。

同じちづるなのに、
「高い」と感じる人もいれば、「安い」と感じる人もいらっしゃって、
「高い」と感じていらっしゃる方にも、引き続きご利用をいただけているということを考えると、
お店選びというのは、値段だけのことではないと思うのです。

何を求めてお店に来るのか。どんな時間を過ごしたいのか。
それによって、同じ金額でも感じ方は違うということなのでしょうね。

そんなお店の選び方も、年齢やその時の暮らしによって、
少しずつ変わっていくものなのかも知れません。

国分の夜も、コロナ以前と比べると、ずいぶん変わりました。

特に50代、60代くらいから上の方が、
以前ほど夜に出歩かなくなったように感じていますが、

ちづる、ちょいカラサロンを共に運営する中で強く感じているのは、
その世代、その上の世代の方にこそ、「ちゃんと話せる夜」と、
「ちゃんと聞いてもらえる夜」が必要になってくるというのでしょうか。

人生のステージが大きく変わる節目にある方にとって、
それはとても大切なことだと思うのです。

仕事をしていた頃には、会社へ行って、人と会って、
ときには仕事帰りに一杯飲んで帰る。

そんなことも、ごく普通の暮らしの一部だったと思うんですね。

ところが退職すると、仕事だけではなく、
夜、外へ出る理由まで一緒になくなってしまうことがあります。

肩書が外れた途端、寂しい思いをされる方も多いと聞きますが、
私は、人と話したり、笑ったり。

ときには愚痴のひとつでもこぼしたりする場所まで、
一緒になくしてしまうことが少し気になるんですね。

毎晩飲みに出る必要なんてありませんけれど、
「今日はちょっと外へ出ようかな」
そう思った時に、いつでも行ける場所が一つある。

そんな外へ出るきっかけを、退職と一緒になくしてしまわないことも、
多くのリタイアされた方を見てきて、大切なことだと思うのです。

「ちゃんと話せる場所」や「ちゃんと聞いてくれる相手」がいるということは、
年齢を重ねてからの気力や元気にも、案外関係しているような気がするのです。

「やっぱり、ちづるにしようか。」
そんなふうに思い、ドアを開けていただければと思うのです。

ちゃんと話を聞いてくれて、気遣ってくれる人がいる。
第二の家とまでは言いませんけれど、
自宅とはまた違う、ホッと落ち着くことのできる大人の居場所とでもいうのでしょうか。

若い頃に楽しさを感じた空間とはまた違った、
温かく、隠れ家的な一軒を持っておくのも良いと思うのです。

もちろん、賑やかな場所には、賑やかな場所の楽しさがあると思うのですが、
そんな気持ちになれない時って、大人になれば多くありますものね。

自分の中に溜まったものを、自分自身でうまく整えることができない、とでもいうのでしょうか。
イライラして、八つ当たりしてみたり、
時には汚い言葉遣いをしてみたり…

お酒の力を借りて、本当の自分じゃない自分になって発散しては、
周囲に迷惑をかけて後悔してしまう…

これは、どうにもならない苦しさでいっぱいだった時の私の経験ですけれど、
周囲に合わせて、楽しそうに振舞ったりすればするほど、
あとになって、激しく落ち込んだりしてしまうことも…😢

「そうだ、ちづるに行こう!」って。

一人で気軽に行くことができて、
一人でもちゃんと話ができて、ちゃんと聞いてくれる人がいる。

答えなんて出なくても、激しく落ち込むようなことさえならなければいいんですものね♪

ちゃんと話せる場所ということも大切なことですが、
もっと大切なのは、「ちゃんと聞いてくれるお店」であるかということ。

でも、
そういうお店って、ありそうでなかなかないんですよね。
お昼間だともっとないというか、ほとんどないというか…

私は見つけることができなくて、うんと苦しくて、苦しくてどうしようもなかった時、
ずっと寄り添ってくれて、支え続けてくれたのはママ一人だけでしたが、
それはちづるを始めるう~んと昔のこと。

ちょいカラサロンもちづるも、そんな時間をお過ごしいただける一軒でいられたらと思うのです。

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