「今日は楽しかったぁ~。」
そう言ってくださるお客様が多くいらっしゃいます。
「今日は」と言っていただけることも嬉しいのですが、
もっと嬉しいのは最後の「ぁ~。」です。
ちづるへ来られるお客様は、
話をしたい方。
話を聞いてほしい方。
そんな方がほとんどです。
カラオケを楽しみたい方。
仲間と飲みたい方。
賑やかな雰囲気を楽しみたいという方のご利用もありますが、こちらは以前に比べるとうんと少なくなりました。
コロナ禍以降、特に感じていることがあります。
お客様が少ない日の方が、お帰りの際の表情がどこか穏やかなことが多いように感じるのです。
お店としては少し複雑な気持ちになりますが、
お客様が少ない日は、一人のお客様とゆっくりお話ができます。
話したいことを話して、
聞いてほしいことを聞いてもらう。
そんな時間が続いて、
「もう話し尽くしたかな。」
という頃になると、
「そろそろ歌うか。」
そんな流れになることが多いんですね。
ですから、歌が主役というより、
会話の合間に歌うという時間なのかもしれません。
これは昼の「ちょいカラサロン」でも同じように感じています。
考えてみると、お客様が求めているものは、
歌そのものよりも会話なのだと思います。
話したいことを話すだけでも、人は少し心が軽くなるものなのかもしれません。
きっと、胸の中にあったものを吐き出せたことで、心の荷物も少し軽くなったのではないでしょうか。
順番を待つことなく、自分のペースで歌える。
歌いたくなったら歌う。
少し休みたくなったら、おしゃべりをする。
そんな自由さも、心地良さにつながっているような気がします。
その時、お客様の口からよく聞く言葉があります。
「今日は楽しかったぁ~。」
私たちは、この最後の「ぁ~。」が好きなんですね。
この「ぁ~。」は、お風呂に入った時、
思わず自然に声が出る、あの「ぁ~。」に少し似ています。
嬉しいというより、体も心もホッとして、
肩の力が抜けた時に出る声です。
店内でも、お客様がふと、
「よか晩じゃぁ~。」
とおっしゃることがあります。
私は、この言葉がとても好きで、以前こんな記事を書いたことがあります。
この「じゃぁ~。」も、
「今日は楽しかったぁ~。」の最後の「ぁ~。」と、どこか似ているように感じています。
どちらも、無理に口にする言葉ではありません。
ゆっくり過ごして、肩の力が抜けた時に、
自然とこぼれる言葉ですものね。
そして、その「ぁ~。」が聞ける日は、不思議と共通しています。
しっかりお話ができた日。
話したいことを話せた日。
話をちゃんと聞いてもらえた日。
自分のペースで過ごせた日。
そんな日ばかりなんですね。
賑やかな雰囲気の中にいたから楽しかった。
もちろん、そういう楽しさもあります。
でも、その時に聞くのは、
「楽しかった。」
「また来るね。」
という言葉が多く、自然とこぼれる「今日は楽しかったぁ~。」
とは、少し違うような気がしています。
前者は、その場の楽しさ。
後者は、「自分の時間を過ごせた。」という満足感。
そんな違いがあるように思うのです。
なので私たちは、お客様の最後の「ぁ~。」を聞くたびに、
今日は本当にゆっくりしていただけたのかな。
少しは心が軽くなっていただけたのかな。
そんなことを思いながらお客様をお見送りしています。
この「ぁ~。」は、私たちにとって一番嬉しい言葉なのかもしれません。
今日も、その「ぁ~。」が聞けるような時間になりますように。
そんなことを思いながら、お客様をお迎えしています。
そんな一日を、
これからも一日、一日積み重ねていけたらと思っています。
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