夜の世界にあって。

やっぱりここには合わないよ。は鶏鳴狗盗さん。
彼女の自慢? 自信は10代の頃から夜のお仕事で生きてきたことのよう、、、

お客様の多くはお昼のお仕事をされていますからね。
『夜の世界が染みついてる感じがしたよ。』という感覚は恐らくどなたにも感じられたことだと思います。🙇‍♀️

コロナ後、人手不足が取り上げられていますが、地域性もあると思います。
封建的価値観が今も残ると指摘されているこの鹿児島。 霧島はそうした傾向がより強いのかも知れません。

加えて、真面目というか、世間体を何よりも大切に考えるとでもいうのでしょうか。
夜のお仕事自体のイメージの悪さと相まってエントリーされる方はとても少なくて、ちづるも今年1年、積極的に求人募集を続けてきましたが、残っているのはHちゃんだけという状況、、、

雇用する立場としては思うのは、お仕事に対する覚悟が足りないということですが、これについても『楽して稼げる』というようなイメージも良くないと思うのですが、慢性的な人手不足が続くのは不人気の業種ということによるのでしょうね。

お客様と一緒にお酒を飲んで楽しく。といったイメージもあると思いますが、そうした中、お客様にご満足をいただけるよう努めましょう。というちづるの考えを共有してくれる人を探すことは、とても難しいというのがこれまでの正直な感想。

これは仕事に対する価値観の差だと考えていて、どうでしょう。
古い世代の私たちですから、遅れているのかも知れないですね。😅

『ママと二人だけでいいんじゃないの?』と、多くのお客様に言われ続けてきましたが、閑古鳥の鳴くちづるでも、週末などは少しは賑わうことがあって、お客様に退屈な思いをしていただかないようスタッフの増員を考えてきましたが、新しい年を迎えるにあたり、少し迷っているところ、、、

今年最後の更新が愚痴ではいけませんが、今日はそんなお話をさせていただこうと思います。

ちづるは普通の飲み屋とは違うよね。

多くのお客様にそう仰っていただけるのは、よくあるスナックとは違う雰囲気をお感じになられることによるものだと思います。

それは、店舗運営の考え方の差によるもので、スタッフのHちゃんは『お客様に喜んでお帰りをいただきたい。』という考えでお仕事をしてくれていて、これは他店でも同じことだとは思いますが、ちづるでは、それをもう一歩、もう一段階上へ!と考え、実行していることをお客様にお感じをいただけていると思うのです。😊

鶏鳴狗盗さんは残念ながらそうした考え、集中力が足りないようでした。

Hちゃんはちづるの理念を理解しようとしてくれていますので、これまで在籍していたスタッフと動きが異なりますが、不思議ちゃんにはそれを全く感じることはなくて、どうでしょう。 一般的なスナックで見かけるスタッフという感じでしょうか。

決して悪い子ではありません。
ただテキパキ動くことはできても、楽しくお過ごしをいただきたい。という気持ちに大きく欠けるのはお仕事に対する意識の持ち方の違いということだと思うんですね。

求人のページに書いていますが、私たちはお客様にご利用をいただくことで生かされている訳ですから、アルバイトなど、雇用形態の差はあっても、お客様のためにその人の今できる最善を尽くすことだと思うのですが、彼女も10代の頃から夜の世界で生きてきたようですから、本来されるべき『教育』がされていないんですね。

私たちとHちゃんに見せる顔は違うようですが、大きな性格的問題を感じることはありませんので、教育を施すことでちづるの一員になって欲しいと期待をしていますが、彼女が受けてきた教育は10代の頃からの夜の世界によるもの。

一気に詰め込むようなことは彼女には大きなストレスを与えることになってしまうでしょうから、本人の能力に合わせて、少しずつゆっくり、ゆっくり教えて行こうと考えています。🙇‍♀️

※自信があるのは良いことだと思いますが、謙虚さを失うほどでは前に進めることはできません。
私たちのお仕事に対する考え方を伝えても、耳に入らないようではチームとして必要がない人に分類されても仕方ありませんよね。

Sちゃんは夜の世界での教育はされてきたようですから、たとえばお客様との乾杯などではお客様のグラスをさり気なく持ち上げたりするわけですが、タバコに火を点けたり、水割りを作るなど、もちろん上手にできた方が良いのでしょうけれど、あまりにも自然な動きだったりすると、個人的にですが、こうしたことは私たちには曲芸のように見えてしまうのです、、、

以前、ビールをグラスに注ぐ際、最後に雫が垂れないように瓶をくるっと回転させる人を見たことがあります。

彼女はくるっと回したとき、ラベルが上を向くようにしているようにしていたようですが、接客という点では全くと言って良いほど気づきの足りなさを感じるんですね。

そうしたことも接客をする上で大切なことかも知れませんが、違うところにも気を配ればもっと素敵なのに。と思いましたが、くるっと回したときの表情から感じるのは、お客様への気遣いではなく、自分自身をきれいに見せることのようでしたから、やはり夜の世界というのは接客係が商品ということもあると思います。
一般的業種の考えとはずいぶんかけ離れたところが多いように思うのです。

そうしたテクニックに関心というか、気遣いや配慮を感じられる方もいらっしゃると思いますが、それ以外ができないようでは残念に感じられると思うのです。

偉そうに言っている私たち。
そうしたテクニックにほとんど関心がありませんから、ラベルの位置を気にすることはしませんし、ロックのオーダーにも関わらず、なみなみに注いでしまったりしていますので、この辺りはお勉強をしないといけないといけませんね。😅

さて、一般社会において一定の社会常識を備えている必要があると私は考えていて、それが足りないことは組織で生きていく上で困難なことも多いと思いのですが、この夜世界。

容姿やスタイルが優れていることに価値を求められるようですが、面接の際に私たちが見るのは人間性。
そして過去の職歴と退職の理由。

どうお仕事に向き合ってきたのか、退職の理由は何か。ということは人間性と同じくらい大切なことで、10代から夜のお店を専業、もしくはそれに近い状態で働いてきたということですと、親の教育や躾ということもあると思いますが、社会常識から外れていることを感じさせることが多いことも事実なんですね。

そうしたことを多く感じますし、ちづるをご利用のお客様には特にお感じになられる方が多いようですので、きちんとした教育。をしなくてはいけないのですが、若い頃からこの世界でやってきたんだ!というある種の自信とでもいうのでしょうか。

それが正しいと考えているように感じることが多いんですね。
素人から教わることなんてない! ということもあると思います。

鶏鳴狗盗さんには特にそうした傾向を強く感じましたが、残念ながらちづるでは全く通用することはありませんでした。

優しいお客様が多いことから、彼女のプライドを傷つけるようなことを仰ることはありませんでしたが、彼女の退店を知って、彼女に対するクレームがあまりにも多かったことからみても、やはり夜のお仕事の経験者、お客様の仰られる『染みついた』感、アバズレ感のある方にはこうした問題があるということ。

ただこれは夜の世界の経験者すべてということではありません。
ここでいうのは夜のお仕事でも『頑張ることができなかった人。』という意味です。

面接ではもっともらしい退店の理由を話してくれますが、ひとつのお店であれば確かにそういうこともあったのかも知れませんが、転々としてきた人の場合、その世界が好き、その世界でしか生きることができない。ということであったとしても適性ではないということを知らなくてはいけませんね。

鶏鳴狗盗さんは前に努めていたお店の客層が悪かったことを理由として、ちづるは夜の世界の理屈で仕事をしない。という話をしたとき、ホッとしたような表情を見せ、『仕事ぶりをみて判断してください!』など、自信に溢れた表情、発言をしていましたが、彼女が求める待遇を以てしても時間の経過と共に不平不満と愚痴放題。
粗悪なメッキは簡単に剥がれてしまうということですよね。

このことからも分かりますが、キャリアアップという目的以外の『夜の世界を転々としてきた人』はどこかに問題があるということを考えるようにしています。

平日と週末の顔が違う。

またまたズレていますが、理念を共有できるスタッフとの出会いは難しいことから、スタッフに対する私たちの考え方を変えなくてはいけないと考えています。

繁忙期や週末のご利用はお仲間と一緒に楽しみたいと考えるお客様のご利用が多く感じますから、スタッフのお仕事は接客というよりも給仕がメイン。

仮に団体やグループのお客様お一人お一人に接客係の配置ができたとしても、ご利用の目的が異なりますから、給仕+若干の接客になると思うんですね。

ですのでスタッフは主に給仕係という扱いで、私たちの考えを共有しようと頑張ってくれるスタッフと、そうでないスタッフの間に報酬の差を設けなくてはいけないと考えているところ。

平日はご利用も少ないですから、ママと私の二人で足りますが、ご利用が多くなった場合、週末に力をかしてくれるスタッフに応援をお願いすることが良いのかなと。😊
これは全体的な経費の削減と質の良い人を募集する上でも大切なことだと思うのです。

ママの考えは平日のサービスをすべての営業日で行う。ということですが、ご利用の目的も異なりますし、スタッフの質・人数の問題もありますから、来年は平日に少し重心を置いてみようと考えています。

何か特別なことをするということではありません。
『今日は楽しかった!』のお声をを多く頂戴できるのが平日ということで、週末に対する考え方をもう少し楽にしてみようという意味で、まだ何も考えてはいませんが、より楽しさをお感じいただける工夫をしていこうと考えていて、コロナの分類が変更されて半年が過ぎましたが、進むべき方向がまたひとつ見えてきたような感じがしています。😊

ですので、週末は超えない。平日は超える。ではいけませんが、お店を運営する立場として思うのは、とにかく良い時間をお過ごしいただくということ。

もちろん売り上げも大切な訳ですけれど、価値の少ないものに対して支出するということでは楽しさを感じることはできないと思うのです。

ちづるで過ごす時間にどこよりも良い夜をお感じいただきたい。
それは色恋的なものであったり、疑似恋愛を感じさせるようなものではなく、一般的なお仕事と同じようにサービスを以てお感じをいただきたいと心から思うのです。

で、それができるのが今のところ平日ということ。

来年は平日の良さを知っていただけるお客様が一人でも増やすことができるようママとHちゃんの3人で努力、丁寧を重ねて行きたいと思っています。

まだまだ至らない所の多いお店ですが、来年もよろしくお願い申し上げます。🙇‍♀️

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