見ててごらん、年寄がどんどん吸い込まれていくから。
そんなことを聞いたのはちづるをオープンさせた頃のこと…
ずいぶん酷いことを言うんだ。と、当時のことを思い出すわけですが、
私たちが今、そう言われているかも。
そんなことを思ったりもしますが、
あまり気にならないというか、シニアがどんどん吸い込まれてくれなくちゃ困ってしまう立場にいますものね。って、
吸い込まれる。という表現は良くありませんが、
シニアの方にご利用をいただくことは商売としても嬉しいことなんですけれどね。
それよりも、シニアの居場所ということを考えたとき。というか、
私たち自身の将来もそう。
生きてきた時代は違いますが、
仕事をリタイアした後、趣味に生きることができれば良いのでしょうが、
仮にそうした趣味が見つかったとしても、息抜きができる場所はあるのかな。と、
考えてみると、それって本当に難しくて…
高齢者施設のようなものでしたら、
保険点数のようなものが加算されたりするようですが、
カラオケではそうしたこともありませんしね。
商売として、実際に運営を続けていますが、
黒字になったことはないですし、
シニアが趣味的な感じで始める商売なのかも…
冒頭に書かせていただいた”シニアが吸い込まれていくお店”も、最終的には撤退してしまいましたし、
大きな資本でもあれば良いのでしょうが、そうでなければ、入って行ってはいけない領域のようにも思うのです。
偉そうなことを言っている私たちも、
ちづるの支えがなければ、撤退の判断をしていたと思いますし、
実際、今年2月に撤退のお知らせをさせていただいたこともありましたが、
カラオケ喫茶はあったとしても、ちょいカラサロンのようなお店ってあるんだろうか。
そう考えたとき、
これから先も出てこないというか、運営を続けることができなくて、
早々に撤退せざるを得ない状況に追い込まれて、それでおしまい。
そうなってしまうと思うのです。
幅広い世代のご利用も考えてみましたが、
それをしてしまうと、萎縮というか、遠慮される方もいらっしゃるでしょうし、
少しずつ、居場所が狭くなってしまうでしょうしね。
カラオケ喫茶の場合、
最初から異世代交流を目的に集まっているわけではありませんから、
どうしても居心地が悪くなってしまうこともあると思うんですね。
そんなことを考えると、
若い世代の取り込みということもできなくて、
打つ手のないままズルズルと続けている訳ですが、
多くの方に仰っていただけるのは、「ここができて良かった」ということで、
それをなくしてしまうことは、「なくなって良くなかった」ということになってしまいますものね…
「なくなって良くなかった」はおかしな言い方ですけれど、
ちょいカラサロンを始めて少し分かったことは、シニアの過ごし方で、
女性であれば、お友達の所に行ってお喋りをする。
デパートのベンチに座って、お喋りを楽しむとか。
男性でいえば、、、
趣味を楽しんだり、、、、
あまり出てこない訳ですが、
グラウンドゴルフをされる方もいらっしゃいますし、
地域活動的なことをされる方もいらっしゃいますが、
私たちが感じたことは、時間を持て余している人が多いということでした。
デイサービスに行ってみたくても、介護認定がされないのよ…
など、こうしたお話も実際にちょいカラサロンを始めて分かったことで、
失礼な言い方にはなってしまうんですけれど、シニアの方々の元気のなさは、
居場所の少なさによるものもどこか関係しているのかも。
そんなことを思うんですね。
こちらの記事にも書かせていただいていますが、
キャー!
〇〇さ~ん!
こっち向いてぇ~ なんてね。
街でそんなシニアの声を聞いたことがなかっただけに、
その元気さと明るさに驚いたことがありますが、
そういうことって、とても大切なことだと思うんですね。
この辺りは男性シニアには難しいところのようですが、
でも、その空間の中にいることを否定しないことは大切なことで、
そうした空間をなくさないことの大切さを感じるのです。
ご利用料金の何倍もお支払い下さる方のお話や、
ご利用の度に1万円以上、お支払い下さるお客様がいらっしゃることを書かせていただきましたが、
これは、単なる「太っ腹なお客さん」ということではなく、
こうした場所を残して欲しいという気持ちの表れなんだと思うのです。
そう思うと、
ちょいカラサロンは、年寄がどんどん吸い込まれていく掃除機。
いつでも現役時代の感覚に戻れるタイムマシンでいいのかな。なんてね。
そんなことを思うのです。
出張や観光で霧島に来られた方で、
静かに過ごせる場所を探している方は、こちらもご覧ください。




