安心・安全とは言えないお店のお話。

鹿児島県飲食店第三者認証制度導入に向けて』の記事を元に検査員の目線で評価をしてみたところ、改善させることが難しい項目が5つありました。

1 来店者の感染防止対策
(1) 入店・注文・支払い
レジ等での対面接客に備え,アクリル板,透明ビニールカーテン等で遮蔽するほか,コイントレイを用いた受け渡し,またはキャッシュレス決済を導入する。なお,現金等の受け渡し後には手指消毒を行う。 ×
お会計は、テーブルチェックを基本とさせていただいています。
カウンター席の場合、カルトンを用いてアクリルパーテーション越しにカード・現金の受け渡しをさせていただいているほか、パーテーション未設置のボックス席を含め、お客様のお席へお伺いさせていただく場合においても、不織布マスクを着用したスタッフがお客様と接触することがないよう十分配慮し、速やかにカード・現金の受け渡しをさせていただいていることから、感染のリスクは極めて低いと判断しています。

●感染力の強い変異種に対する対策として不十分ではないのか。

感染者と約1m以内の距離で約15分間以上の会話をすることで、感染者の飛沫に含まれるウイルスが目や鼻、口などから侵入することで感染すると言われていますが、カード・現金の受け渡しに要する時間は長くても数分程度であること、不織布マスクをスタッフが着用することで、感染のリスクを低減させることができると考えています。
飲食時以外はマスク着用を周知するとともに,こまめな手洗い・アルコールによる手指消毒を要請する。 ×
カラオケご利用時以外のマスクの着用については、お客様のご判断にお任せをしています。
ただし、隣り合わせにお座りをいただかなくてはならない場合など、店内のご利用状況に合わせて『卓上ファンの運転』『袖ありタイプのアクリルパーテーション』を設置するなど、必要に応じた対応をさせていただいています。
アルコールによる手指消毒については、スタッフの判断により都度、実施をさせていただいていますが、お客様任意による消毒も可能なよう、消毒用ボトルを設置しています。


マスク着用の周知徹底をなぜしないのか。

アルコールを摂取することにより認知判断能力が低下することは広く知られていますが、効果的なマスクの着用行い、これを持続することはアルコール未摂取の場合でも難しいと考えています。

張り紙等によるご協力のお願いをすることはできますが、弊店では飛沫を広く拡散させることがないよう、常時外気を取り込み、速やかに排出させるよう空気流れの適切な管理に努めると共に、カウンター席においては、座席間隔の工夫のほか、利用状況に応じた座席の制限をするなどして、感染のリスク低減を図ることとしています。


※カラオケをご利用の際は不織布マスクの着用に加え、シールドを装着したマイクのご利用にご協力いただけるようお願いをさせていただいています。
その他、スタッフによる霧島市、隣接市等の感染状況の確認を毎日行うことで、カラオケご利用時以外の『マスク着用ご協力のお願い』のほか、お客様に合わせた座席のご案内、または制限等、店舗の利用状況に応じた適切な対策を講じるよう努めています。



(2) 食事・店内利用
テーブル間の感染防止対策に取り組んでいる。(次のいずれかを満たすこと)
○同一グループが使用するテーブルと他のグループが使用するテーブルの間は,座席の間隔が最低1m以上確保できるよう配置する。 テーブル間:最低 1m
同一グループが使用するテーブルと他のグループが使用するテーブルの間を,アクリル板(目を覆う程度の高さ以上を目安),透明ビニールカーテン,パーティション等で遮蔽する。
×
店内の空気の流れは玄関を吸気側として、風下にあたる複数の窓から速やかに排出させるよう、サーキュレーター・エアコン・空気清浄機等の送風機を適切に配置し、常時運転させています。

排気用窓の高さは着座した際、利用者の頭部付近に当たることから、パーテーション等の遮蔽物を設置することで、換気効率が低下するほか、店内の気流を乱し、飛沫を拡散させる恐れがあると判断していることから、設置していません。

どうしてテーブルの上にパーテーションを設置しないのか。
第三者認証制度では、十字、キの字など、利用者の人数に合わせたパーテーションの設置を認証の基準と定めている自治体もありますが、弊店のボックス席における座席配置の場合、パーテーション等の遮蔽物設置することで、風下側の利用者の感染リスクが高まる恐れがあるほか、隣のグループと会話される場面は極めて少ないことなどから、パーテーションを設置した場合と比較して、グループ間の距離を一定程度設けることで感染のリスク低減を図ることが可能と判断し、パーテーションの設置をしていません。

・時事メディカル アクリル板がコロナ感染の一因に 2021/06/03 17:40
座席等の感染防止対策に取り組んでいる。(次のいずれかを満たすこと)
※少人数の家族,介助者同席の高齢者・乳幼児・障害者等が対面等を希望する場合は除く。
○真正面での着座配置をしない。座席の間隔を最低1m以上確保できるよう配置する。
座席間隔:最低1.2 m(テーブル奥行)
アクリル板等(パーティション)を適切に設置する。
×
パーテーション等の設置については上記理由により行っていませんが、ボックス席における『対面時に生じる感染リスク』を低減させる目的から、テーブル奥行を1200mmへ変更。 加えて飛沫の影響を減少させるよう、座席間を常に風が流れ、速やかに排出させるようサーキュレーターを設置することで対応しています。

どうして座席の間隔を最低1m以上確保しないのか。
以下、シミュレーションでは、隣り合わせで座る場合の感染のリスクは『正面の人に話すのに比べ、5倍の飛沫を浴びせる』との報告がされていますが、弊店では十分な換気の確保を目的として、排気側の窓に向けてサーキュレーターを設置。 常時稼働させることで座席間隔の確保、マスクの着用に関わらず、風下の感染リスクを避けることは困難であると考えています。

●理化学究所計算科学研究センターHP
飛沫やエアロゾルの飛散の様子を可視化し有効な感染対策を提案 ~「富岳」による新型コロナウイルス対策その1

また、上記リンクでは、発話によって飛沫を受けるリスクは、隣に座っていた人が一番低いという結果が示されていることのほか、不織布マスクを装着した場合でも『マスクの隙間やマスクを透過して漏れ出た飛沫・エアロゾル』が風下に当たる人の感染リスクを高める恐れがあることから、座席間隔の確保は弊店の店舗面積、座席の配列等から感染リスクの低減を図ることは困難であると判断しています。

【対策】
以上のことからボックス席においては、隣の方との会話をお控えいただくようお願いをさせていただくほか、霧島市の感染状況に応じてボックス席の利用制限をさせていただく等、検討したいと思います。

3 施設・設備の衛生管理の徹底
共用物品や共用場所を,アルコールなどで,利用者の入替時等定期的に清拭消毒する。
<注意すべき場所>
テーブル,椅子,メニューブック,調味料ドリンクバー,ドアノブ,電気のスイッチ,タッチパネル,卓上ベル,レジ,蛇口,手すり,便座,洗浄レバー,コイントレイ,券売機エレベーターのボタン,アクリル板,透明ビニールカーテンパーティションなど
×
カウンター席に設置のアクリルパーテーションは連続して設置をしていることから、営業終了日の翌午前中までに清拭消毒を行うようにしています。 ただし、明らかな汚れの付着がみられる場合おいては、適宜、清拭消毒を行います。

●利用者の入替時にパーテーションの清拭消毒をしないのはなぜか。
これまでの間、パーテーションに触れるお客様は皆無に近いことのほか、店内の空気の流れにより、飛沫によるパーテーションの著しい汚は殆ど確認されなかったことから、接触感染のリスクは低いと判断しています。

5 感染者発生に備えた対処方針
推 奨 す る 項 目
認証の必須要件ではありませんが,感染防止対策を徹底するため取り組んでいただきたい項目です。実施している項目にチェックを記入(☑)してください。
感染リスクの早期把握のため,国が提供する濃厚接触通知アプリ(COCOA)の利用をルール化または奨励する。 ×
COCOAの普及率、信頼性に問題があるとの判断から、お客様のご判断にお任せをしています。
ア ピ ー ル 項 目
認証の必須要件ではありませんが,事業者の自主的な取組としてアピールできる項目です。実施している項目にチェックを記入(☑)してください。
2 施設における衛生管理の徹底
二酸化炭素濃度(CO2)測定器を使用し,二酸化炭素濃度が 1,000ppm を超えていないか確認している。 ×
二酸化炭素濃度計測器は設置していませんが、十分な換気量が確保できるよう努めています。

●参考 : 株式会社環境シミュレーション 特集:「正しい換気」 シミュレーションから見たウイルスの拡散


弊店では霧島市初の感染者報告がされた令和2年4月3日以降、業種別ガイドラインを元に感染防止対策に着手後、7月1日付、ウェヴサイトに掲載以来、最新の情報を元に更新を重ねきました。

昨年2月以降、店舗利用者の激減により、指摘され続けてきた『3つの密』状態になることもなく、当初、霧島市とその隣接市における感染者状況は深刻な状況にないことから、弊店の感染防止における各種取り組みについて、ご指摘をいただくこともあり、私達自身、行き過ぎではないか。という思いもありましたが、霧島市初の飲食店におけるクラスター発生後における感染の連鎖を目の当たりにして、変異種による感染力の強さを痛感しているところです。

これまでガイドラインに沿った積極的な対策を重ねてきましたが、専門家による検証をしていただいていないことから『安心・安全と言えない店舗』『感染する恐れの考えられる店舗』と自覚してより慎重に店舗運営に努めていこうと思っています。

今後もお客様のお力をお借りしつつ、実態に合わせた精一杯の対策を重ねて参ります。
居心地の良い環境とは言えませんが、収束するまでの間、感染の防止に対するご理解、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

PAGE TOP